3. 障害年金の支給件数で最も多いのは?新規・再認定の最新データから見る傾向
障害年金は、病気やけがが原因で生活や仕事に支障が出た場合に支給される公的年金です。
障害者手帳の有無にかかわらず申請でき、身体的な障がいに限らず、以下のような幅広い疾病が対象となります。
- 精神・知的障害:うつ病、統合失調症、発達障害、認知障害など
- 外部障害:手足の機能障害、視覚・聴覚の障害など
- 内部障害:心疾患、腎疾患、呼吸器疾患、がん、糖尿病、血液疾患など
2025年9月に日本年金機構が公表した「障害年金業務統計(令和6年度決定分)」によると、支給が決定された中でどの障がいが多かったのか、診断書の種類別に支給件数を見ていきましょう。
支給決定件数の中で最も高い割合を占めたのは「精神・知的障害」でした。
- 新規裁定(新たに受給を開始したケース):全体の67.0%(約8万7000件)
- 再認定(受給資格を更新したケース):全体の79.1%(約24万件)
精神・知的障害の分野では、新規での受給開始と更新の両方で多くの支給決定がなされていることがわかります。
障害年金は、障がいを持つ方々の生活を経済面から支える重要な社会保障制度であり、今後も適切な判定と制度のさらなる充実が求められます。
著者
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員
ファイナンシャルアドバイザー。秋田県秋田市出身。宇都宮大学教育学部卒業後、株式会社栃木銀行に入行。主に個人リテール業務へ従事。若年層から富裕層まで幅広い世代へ投資信託・保険を中心に総合的なライフプランニングを行ってきた。リテール営業行員内で上位の成績を保ち、全行員内1位の成績を収める。また、社内教育にも尽力し、人材育成にも携わる。
現在は金融IT企業で個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。一種外務員資格(証券外務員一種)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。また、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト「LIMO&ファイナンス」でも執筆を行う。(2026年7月11日更新)
監修者
マネー編集部社会保障班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに社会保障制度や社会福祉、公的扶助、保険医療などをテーマに関する記事を執筆・編集・公開している。
マネー編集部社会保障班は、地方自治体職員出身の太田彩子、日本生命保険相互会社出身の村岸理美、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子など、豊富な経験と知識を有した編集者で構成されている。表彰歴多数の編集者も複数在籍。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務や、国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担った実務経験者も在籍している。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年8月26日)