2.3 元本120万円が約2.8倍に増加
シミュレーションの結果、毎月1万円を積み立てた場合(元本120万円)、評価益は約220万円を超える結果となり、元本に対して約186%、およそ2.8倍まで増加しました。
この10年間は、世界的な情勢変化やインフレの影響を背景に金価格が大きく上昇した時期であり、その流れが高い運用成果につながったといえます。
もちろん、今後も金価格が継続的に上昇するとは限りません。
それでも純金積立には、価格が下落した局面では購入量が自動的に増えるという特性があります。
そのため、一度にまとめて投資する方法と比べて高値で掴んでしまうリスクを抑えやすく、長期的に安定した資産形成を目指しやすい点が大きな魅力です。
3. 純金積立の4つのデメリットと注意すべきポイント
純金積立を検討する際は、メリットだけでなく、以下のようなデメリットや注意点も理解しておくことが大切です。
3.1 注意点1:各種手数料が発生する
純金積立には、いくつかの手数料が発生します。
- 買い付け時:買付手数料
- 年に1回:年会費(口座管理手数料)
- 運用期間中:預けている金の量に応じた「保管料」
これらのコストは、積立額や期間によっては運用成績に影響を与える可能性があります。
手数料の体系は運営会社によって異なり、中には年会費や保管料が無料のところもありますので、事前に複数の会社を比較検討してみてはいかがでしょうか。
3.2 注意点2:元本保証はなく価格変動リスクがある
金は、社会情勢が不安定なときでも価値が下がりにくいとされるため「有事の金」と呼ばれます。
しかし、その価格は常に世界の経済状況や金融政策などによって変動しており、大きく下落する可能性も否定できません。
投資である以上、元本割れのリスクがあることを十分に認識しておく必要があります。
3.3 注意点3:利息や配当(インカムゲイン)は得られない
純金積立で得られる利益は、金価格が上昇した際の「売却益(キャピタルゲイン)」のみです。
【売却価格 ー 購入価格 = 利益】
株式投資における配当金や、預貯金の利息のような、資産を保有しているだけで得られるインカムゲインはありません。