出世した人への代表的な言葉といえば、「おめでとう」「すごいね」ですよね。世間では、出世はおめでたい、喜ばしいことというイメージが強いのでしょう。
しかし、なかには「あえてヒラがいちばんだ」と出世を望んでいない人も存在するようです。そこにはどのような理由があるのでしょうか。出世を望む人のキャリアプランとあわせて考えてみましょう。
出世を目指すか否かで変わること
多くの場合、入社したときには「頑張って上を目指すぞ」という意欲があったのではないでしょうか。しかし、年数が経つに連れて同期が先に出世していく、思うような評価を得られないという状況に陥るケースもあるでしょう。
そもそも、入社した人全員が順調に出世できるわけではありません。たとえ課長になれたとしても、また次の役職を目指して長く険しい道のりを歩んでいくことになります。どこまで出世できるのか分からない状態が、この先もずっと続くのです。その状況を踏まえると、「出世を諦める」というのも1つの選択肢になるのかもしれません。
また、役職と給料が連動していない会社も存在します。なかには、若いうちに出世したにもかかわらず、自分より下のポジションである先輩のほうが高収入という場合もあるのです。
それどころか、出世を望んでいない先輩のほうが割り切った働き方をしており、なんだか羨ましくなってしまうこともあるのだとか。このような状況なら、「いっそのこと平社員のままでいたい」と感じるのも無理はないでしょう。
キャリアとキャリアプランについて
「やっぱり自分は出世していきたい」という方は、今後のキャリアについて考える機会が多くなっていくと考えられます。そこで、キャリアについて改めて学んでおきましょう。
そもそも、「キャリア」は何を意味しているのでしょうか。厚生労働省が公表した「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書内のキャリア形成の意義によると、『「キャリア」とは、「経歴」「経験」「発展」「関連した職務の連鎖」等と表現され、時間的持続性ないし持続性を持った概念』と示されています。
そのキャリアをどのように繋げていくかを計画する。これがよく聞く「キャリアプラン」です。半年ほどの短期的なプランから、入社から退職までの長期的なプランを立てることができます。
今の会社で定年まで働いたあと、起業する可能性もゼロではありません。まずは将来の目標を決め、その実現を目指したキャリアプランを立ててみましょう。
スキルアップという選択肢も
出世を目指していく手段の1つに、「自分のスキルを磨く」という方法があります。求められるスキルは役職などによって異なりますが、基本となるものはテクニカルスキル・ヒューマンスキル・コンセプチュアルスキルの3つでしょう。以下、簡単にこの3つのスキルについてまとめます。