我が子と仲良くしてくれるお友だちは子供にとっても親にとってもありがたい存在。みんなに分け隔てなく接してあげなければいけないのはわかっているけれど、中にはどうしても好きになれない子がいる…。
そんな悩みを持っているお母さんが結構多いことをご存知ですか?今回は、我が子の友だちを好きになれない、という女性にその理由を聞いてみました。
さて、あなたは彼女たちのお話に共感できますか?
■いけないと頭ではわかっているけれど…
まず、「我が子の友だちが好きになれない」と語るお母さん方のお話をいくつかピックアップしてご紹介しましょう。
「娘の友だちでひとり、ものすごく引っ込み思案な子がいます。うちに来てもボソボソと小さな声で『おじゃまします』。道で会って『こんにちは』と言っても、チラッとこっちを見るだけ。しかし、娘たちと遊ぶときはとっても饒舌で活発。娘曰く『人見知りなんだよ。慣れたら話すようになるよ』とのことですが…。自分でも心が狭いなぁ、と思うんですが、あまり好きにはなれません」(小学2年生の女の子の母親)
「『○○ちゃんのお母さんって、太っているね』『○○くんのお母さんって、おばあちゃんみたい』とストレートに話してくる娘の友だち。娘はものすごく慕っているんですが、私はカチンとくることが何度もあって(苦笑)。その子が家に来る、と聞くとモヤモヤしちゃいます」(小学3年生の女の子の母親)
「息子の友だちで、どうしてもひとり好きになれない子がいます。男の子だから多少のやんちゃは仕方ないと思うのですが、何もしていないのに息子を含めた周りの子を蹴ったり叩いたり。やられた本人は、気にしていないようでケラケラ笑っているので、様子見しているのですが、いつかエスカレートするのではないかとヒヤヒヤしています。正直遊んで欲しくないのですが、息子はその子のことが大好きなので、何も言えずにいます」(小学1年生の男の子の母親)
「ちょっとしたいい争いが原因で、娘のことをずっと無視していた子がいます。最終的には和解して、今では仲良くしているようなのですが…。私が割り切れずモヤモヤしています。娘の口からその子の名前が出たり、その子が遊びに来たりしたときに、当時娘が『もう学校に行きたくない』と泣いていたことが思い出されてしまうんです。今は仲良くしていても、また気に食わないことがあれば無視するんじゃないか、とその子に対して構えてしまいますし…。子供の方が切り替えが早いというか、大人だなぁ、と思うというか…」(小学4年生の女の子の母親)
■干渉せず、遠慮せず
我が子に乱暴なことをしたり、暴言を吐いたりする子に対してイラっとしたり、モヤモヤしたり、悲しい気持ちになったりするのは当然のこと。
だからといって、ヘンに子供に「あの子はちょっと乱暴なところがあるから遊んじゃダメ」とか、「あの子は悪い言葉使いをするからもう家によばないで」なんて、子供の交友関係に口出しするのはやり過ぎです。
しかし、「子供の友達だから…」とヘンに遠慮してしまうのも得策とは言えません。目に余る行動や暴言があった場合は、き然と「それはいけないことだよ」と注意してあげることも大切です。
親から見て「ちょっと…」と思うような子供でも、我が子が慕っているのであれば、きっとその子のとてもいいところを自分の子供が見つけ出し、何かを学んでいるのです。
一度「苦手だな」「嫌いだな」と思ってしまうと、悪いところばかり目についてしまいがちですが、我が子が、その友達のどこに惹かれているのかを探してみることも大切。
明らかに子供が嫌がっている、一緒に遊びたくないのに強引に遊ばされている、というのであれば話は別ですが、子供が慕っているのであれば、親はまず様子見でいいでしょう。
子供は子供で人間関係を構築し、自分たちの社会を作り上げているのです。その中で、色々な人がいる、と学び、それぞれの対処法を身につけることも大切なこと。
その中でトラブルが起きたときに初めて親の出番。それまではそっと見守るくらいでいいのではないでしょうか。
「我が子にとってよくない影響を与えるのでは…」と心配になる気持ちもわからなくもないですが、親の好き嫌いで子供の交友関係を決定してしまうと、いい結果にはなりません。