5. 株価は来園者数の回復待ち 夏場の集客とチケット価格の新制度に期待

来園者の鈍い回復は株価に逆風です。ゲスト1人あたり売上高は堅調ですが、本格的な成長には来園者の絶対数が増加していく状況が望ましいでしょう。

来園者の回復は夏季の集客が1つのカギになりそうです。来園者数は下期が比較的堅調で、25年3月期はピーク時(19年3月期)の90.1%まで回復しました。一方、上期は同78.6%にとどまります。

オリエンタルランドは上期でも来園者を増やす取り組みを実行しています。「サマー・クールオフ」といった夏季イベントを強化しているほか、猛暑を避けやすい夕方からの入園チケットを拡充しました。

もっとも、今期(26年3月期)の上期は2年ぶりに前年同期を上回ったとはいえ、増加幅は微増(+0.4%)にとどまっています。今後の取り組みに期待したいところです。

来園者を巡ってはチケット施策にも注目です。オリエンタルランドは今期の第3四半期決算でチケット料金の「適正価格の設定」に言及しており、値下げに踏み切る可能性があります。

ただし、チケット施策については「ゲストの体験価値を高めることが大前提」とも説明しており、単純な値下げにならない展開も含ませています。チケット施策が期待に届かないものだった場合、株価にはマイナスとなりそうです。

なお、優先的に施設を利用できる「ディズニー・プレミアムアクセス」は、来園前に購入できるサービスを27年中に導入すると表明しました。混雑時の集客増が期待できるため、導入後は来園者の増加に寄与すると考えられます。

参考資料

若山 卓也