シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト(7421)の、2019年4月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2019年5月2日に更新されたカッパ・クリエイトの2019年4月の既存店売上高は、対前年同月比100.4%でプラス成長となりました。
内訳としては客数が99.4%、客単価が101.1%で、客数のマイナスを客単価のプラスでカバーした形です。
一方、全店舗売上高は96.6%のマイナス成長でした。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。
既存店売上高は1月以降3カ月続けてのマイナスが続いたものの、4月はプラスに転じました。しかし、客数は1月以降4カ月連続のマイナスです。
全店売上高については、客数のマイナスを背景に、10カ月続けてのマイナス成長となっています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は昨年4月以降、上限1,500円付近、下限1,300円付近でレンジ相場を形成中です。3月にレンジ上限にタッチした後に反落し、現在は1,440円前後での取引が継続しています。
4月の既存店売上高はプラス成長となったものの、客数のマイナスが続いています。2020年3月期に入り、これまでの客数のマイナストレンドに変化が生じるのかが注目されます。
LIMO編集部