2. 厚生年金のモデルケース:平均年収610万円で40年働いた男性の年金見込み額
厚生労働省は「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」の中で、さらに多様なライフコースに応じた年金額の概算も公表しています。これは、個人の公的年金加入履歴に基づき、65歳時点での年金受給額の平均や分布を将来的に推計したものです。
データを見ると、厚生年金の加入期間が長いほど年金額が高くなる一方、国民年金のみの場合は月額6万円前後に留まる傾向がわかります。また、同じ制度内でも性別や就業期間によって受給額に大きな差が生まれています。
2026年度は全体として増額改定となりましたが、ライフコースによる受給額の差は依然として大きいことが特徴です。
2.1 厚生年金に約40年加入した男性のケース
厚生年金に約40年間加入し、その間の平均年収が約610万円だった男性の場合、2026年度の年金額は月額17万6793円と試算されています。この金額には、基礎となる国民年金約7万円に加えて、現役時代の収入に応じて計算される厚生年金部分が含まれています。この層は、公的年金制度の中では比較的安定した受給水準にあるといえるでしょう。
著者
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員
ファイナンシャルアドバイザー。秋田県秋田市出身。宇都宮大学教育学部卒業後、株式会社栃木銀行に入行。主に個人リテール業務へ従事。若年層から富裕層まで幅広い世代へ投資信託・保険を中心に総合的なライフプランニングを行ってきた。リテール営業行員内で上位の成績を保ち、全行員内1位の成績を収める。また、社内教育にも尽力し、人材育成にも携わる。
現在は金融IT企業で個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。一種外務員資格(証券外務員一種)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。また、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト「LIMO&ファイナンス」でも執筆を行う。(2026年7月11日更新)
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員/金融ライター
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)保有。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて主にリテール営業に従事した。とくに銀行では国内外株式の仲介、国内外の債券、投資信託、生命保険、住宅ローンなどの販売に携わり、全国表彰歴あり。金融機関勤務後は経験を活かし、株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチ(旧:株式会社ナビゲータープラットフォーム)に入社。
現在はくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローン、為替相場、株式投資などを中心に記事の企画・執筆・編集・監修をおこなっている。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成。(2025年8月25日更新)