2. 厚生年金のモデルケース:平均年収610万円で40年働いた男性の年金見込み額
厚生労働省は「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」の中で、さらに多様なライフコースに応じた年金額の概算も公表しています。これは、個人の公的年金加入履歴に基づき、65歳時点での年金受給額の平均や分布を将来的に推計したものです。
データを見ると、厚生年金の加入期間が長いほど年金額が高くなる一方、国民年金のみの場合は月額6万円前後に留まる傾向がわかります。また、同じ制度内でも性別や就業期間によって受給額に大きな差が生まれています。
2026年度は全体として増額改定となりましたが、ライフコースによる受給額の差は依然として大きいことが特徴です。
2.1 厚生年金に約40年加入した男性のケース
厚生年金に約40年間加入し、その間の平均年収が約610万円だった男性の場合、2026年度の年金額は月額17万6793円と試算されています。この金額には、基礎となる国民年金約7万円に加えて、現役時代の収入に応じて計算される厚生年金部分が含まれています。この層は、公的年金制度の中では比較的安定した受給水準にあるといえるでしょう。
