東京株式市場の振り返り―今年に入って初めての反発で初日の出といったところ

2016年1月13日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比+2.9%上昇、TOPIXは同+2.9%上昇となりました。13日は寄り付きから引けまでほぼ一貫して上昇しました。

セクター動向と主要銘柄の動き―全面高

ほとんどのセクターが上昇し、全面高といったところです。ただ、あえて特徴的なポイントをハイライトすると、為替が円安に振れたこともあり、輸出関連株もしっかりと上昇していますが、同時に内需関連株の上昇率が高いということです。

株価が反発する中でも、海外のマクロ環境に影響されるリスクを抑えたいという投資家心理が透けて見えます。

内需関連の個別株では、楽天(4755)は前日比+5.5%上昇、東海旅客鉄道(9022)は同+5.6%上昇するなど、株式市場全体を大きく上回って推移しました。

しかし、決算が市場の期待に満たなかったイオン(8267)は同▲0.6%下落し、前日に引き続き売られている流れは変わっていません。内需関連株でも決算発表をはさみながら、今後も銘柄選別が進みそうです。

多くの銘柄が上昇した輸出関連銘柄の中では、暖冬影響が懸念されていたブリヂストン(5108)は同+5.2%上昇したほか、海外販売比率の高い任天堂(7974)も同+6.5%上昇しています。

一方で、同じ輸出関連銘柄でも、自動車セクターは株式市場並みのパフォーマンスでした。トヨタ自動車(7203)は同+2.9%上昇し、ホンダ(7267)も同+2.9%上昇と、必ずしも全ての輸出関連株のパフォーマンスが株式市場全体を上回っているとは言えないことに注意が必要です。

他方、逆オイルショックにより、原油安の影響が続くと思われる国際石油開発帝石(1605)は同+0.7%上昇と、小幅上昇で引けています。

本日のポイントおよび注目テーマと関連銘柄―リバウンド狙い

リバウンドを狙うとすれば、13日の株式市場の状況を考えた上で、(1)内需の成長企業、(2)円安による業績改善期待があり海外でも成長が見込まれる企業、となるのではないでしょうか。

実際に、13日にはヤフー(4689)は前日比+6.5%上昇、キーエンス(6861)は同+4.0%上昇、日本電産(6594)は同+4.2%上昇で引けています。ここからは、ファンダメンタルズを重視した銘柄選択が一層進みそうです。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

【2016年1月14日 投信1編集部】

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LIMO編集部