寒い冬、外に出たくない時など「ネットショッピングで注文して商品を購入する」人も多いと思います。

そんな中、ネット通販で注文した後に「商品がなくなったので、〇〇ペイ(キャッシュレス決済)で返金します」と言われ、逆にお金をだまし取られる被害が急増しています。

今回の記事では、国民生活センターが発表した「ネットショッピングの返金詐欺」に関する注意喚起の内容を分かりやすくお伝えします。

また記事中では、消費者庁による令和7年版「消費者白書」より、最新の「消費者被害の推計額」についてもご紹介します。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。
※今回ご紹介する内容は、独立行政法人国民生活センターの掲載許可を頂いております。

1. 【ネットショッピング返金詐欺】相談事例「返金と言われて送金ボタンを押してしまった」

国民生活センター事故事例

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国民生活センターが紹介している、実際の「ネットショッピング返金トラブル相談事例」を紹介します。

1.1 相談事例①「在庫切れのため返金すると言われ、指示されたとおりに〇〇ペイのアプリで手続きしたら相手に送金していた」

探していた商品をインターネットで検索したところ、他のショップより安く売っていたので注文した。「本日中に振り込めば割引する」とあったので、その日のうちに注文確認メールに記載されていた外国人と思われる個人名義の口座に2万円を振り込んだ。翌日ショップからメールが来て、「在庫切れのため返金する。〇〇ペイで返金するのでLINEにこのアカウントを友達登録して」とあったので指定されたアカウントを友達登録した。その後、LINEの無料通話機能で話しながら、指示されたとおりに〇〇ペイのアプリの「送る」ボタンを押した。再び「送る」ボタンを押すよう指示されたが、おかしいと思い確認したところ、2万円を送金したことになっていた。

(2025年10月受付 40歳代 男性)

返金の手続きだと思い込まされ、アプリの「送る」ボタンを2回押してしまい、2万円を相手に送金してしまった、というトラブルです。

1.2 相談事例②「返金すると言われ画面共有しながら指示に従ったら相手の銀行口座に送金していた」

インターネットでDVDを検索し、他より安価で販売されているサイトを見つけた。代金6,000円は先払いだったので、〇〇ペイで支払った。その後、サイトから「商品が欠品となったため返金したい。〇〇ペイで返金手続をするので、LINEで当方のアカウントを追加してください」と書かれたメールが届いた。指示されたとおり、LINEで手続きしたが返金されない。サイトから改めて「出品者に直接返金させるので、出品者のアカウントを追加してください」とメッセージが届いた。アカウントを追加した後、片言の日本語で話す出品者からLINEの無料通話機能で電話がかかってきた。画面の共有機能を利用しながら、出品者の指示に従って作業したところ、出品者が指定する銀行口座に13万円送金していた。

(2025年10月受付 20歳代 女性)

自分の預金残高や操作状況をすべて見られ、巧妙に誘導された結果、指定された銀行口座に13万円も送金させられてしまった、というトラブルです。

1.3 相談事例③「〇〇ペイで返金すると言われ画面共有しながら手続きを行ったので銀行口座の暗証番号を相手に知られてしまった」

インターネット通販で衣類を購入し、商品代金1万円を銀行振込した。今日、「欠品になったので〇〇ペイで返金する」と言われ、LINEの友達登録をした。その後、LINEの通話で相手から〇〇ペイのコード決済アプリで銀行口座を登録するよう言われ、画面の共有機能を利用して相手に指示されるままに手続きを行った。その後、やり取りの途中で怪しいと思ったので、画面共有を終了したが、途中までの手続きの過程を全て見られているため、相手に銀行口座の暗証番号等の情報を見られている。どうしたらよいか。

(2025年9月受付 50歳代 男性)

こちらは返金操作中に怪しいと気づいて中断したが、画面を共有していたため、銀行口座の暗証番号を打ち込むところをすべて犯人に見られてしまった、というトラブルです。

いずれも巧みに消費者を誘導し、安心させつつ「返金と見せかけて送金」させるという手口でした。

これらのトラブルを防ぐためにはどうすればよいのでしょうか?