2. 成年後見制度、後見人に「買い物に代わりに行ってもらう」これはOK?
成年後見人などは幅広い支援を行いますが、すべてを引き受けてくれるわけではありません。制度の役割を正しく理解することが重要です。
成年後見人などが担うのは、主に法律行為や財産管理に関する支援です。一方で、日常生活の身の回りの世話や医療行為に関する判断は対象外となります。
2.1 成年後見人などに「お願いできないこと」
- 食事を作る、掃除をするといった家事の手伝い
- ティッシュや食料品など、日用品の買い物を代わりに行うこと
- 実際に身体に触れて行う介護そのもの
- 手術を受ける・受けないなど、医療行為に関する最終的な判断
- 毎日のように訪問してもらう、話し相手や見守り役になること など
このように、成年後見制度は「生活そのものを支える制度」ではなく、法律や契約、お金の管理といった判断・手続き面を支える制度である点が大きな特徴です。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)