まだまだ厳しい寒さが続いていますが、2月になると園芸店やホームセンターに新しい季節を告げる花々が少しずつ並び始めます。
集合住宅のベランダという限られた空間も、植物の選び方と少しの工夫次第で、日常を彩るプライベートガーデンに変わります。窓を開けるたびに色とりどりの花が目に入る暮らしは、日々に心地よい潤いを与えてくれるものです。
この記事では、春のベランダを華やかに演出し、初心者の方でも手軽に育てられる4つの植物を、参考価格とともにご紹介します。
1. ひと鉢置くだけでベランダ華やぐ!寄せ植えにもおすすめの《春の定番花》4選
ここでは、春のベランダを華やかに彩り、初心者でも育てやすい代表的な花を4種類ご紹介します。
1.1 パンジー・ビオラ :春のパレットを自在に描く、表情豊かな定番花
丈夫で育てやすく花色豊富な「パンジー・ビオラ」1/6
Olga Miltsova/shutterstock.com
春のガーデニングに欠かせないパンジーとビオラは、豊富な花色と一輪ごとに異なる表情が魅力です。単色でまとめたり、多色を組み合わせて華やかに演出したりと、好みのスタイルに合わせて幅広く活用できます。
寒さに強く丈夫で、秋から春まで次々と花を咲かせるため、初心者でも育てやすいのが特長です。
管理のポイントは、極端な水切れを避けることと、咲き終わった花を根元から摘み取る「花がら摘み」です。このひと手間をかけることで、種に回るエネルギーが次の蕾へ注がれ、春の終わりまで長く美しい姿を保ちます。
※参考価格:100円~600円前後(3号ポット苗)
1.2 イベリス :純白の「砂糖菓子」が、洗練された空間を演出
愛らしい花姿が魅力の「イベリス」2/6
Orthosie/istockphoto.com
白やピンクなどの小花がこんもりと集まって咲く姿が、ベランダにクリーンで洗練された印象を与えてくれるイベリス。
その可憐な花姿から、英語では「キャンディタフト(Candytuft)」の名で親しまれています。
原産地は比較的乾燥した地域で、日本の夏のような高温多湿な環境では株が弱ることもありますが、日当たりと風通しの良い場所を選び、水はけの良い土で管理することで、春には美しい花を楽しむことができます。
※参考価格:200円~800円前後(3号ポット苗)
1.3 オステオスペルマム:太陽とシンクロする、ドラマティックな開花
鮮やかな花でベランダを彩る「オステオスペルマム」3/6
Sundry Photography/istockphoto.com
オステオスペルマムは、日差しに合わせて花を開閉させる性質を持つキク科の多年草です。太陽の光を受けていきいきと咲く日中と、夜間や曇天時に静かに花を閉じる姿、その両方の表情を楽しめるのがこの花ならではの魅力です。
鮮やかな色彩とはっきりとした花形は、一鉢置くだけでベランダ全体を明るい印象に変えてくれます。主な開花期は春から初夏にかけてですが、花が終わったあとに切り戻しなどの手入れを行うことで、秋に再び花を咲かせることもあります。
※参考価格:200円~1000円前後(3号ポット苗)
1.4 ラナンキュラス:幾重にも重なり合う、シルクのような繊細な花びら
バラのような華やかさで存在感バツグン「ラナンキュラス」4/6
Cuson/shutterstock.com.
ラナンキュラスは、薄い花びらが幾重にも重なる華やかな花姿が特徴です。バラのような品格があり、一株置くだけでベランダガーデンの主役として十分な存在感を発揮します。
カラーバリエーションが非常に豊富なため、ベランダのテーマや他の植物との相性に合わせて最適な一鉢を選べるのも魅力です。空間の雰囲気を高めてくれる花として、ぜひ取り入れてみてください。
※参考価格:400円~600円前後(3号ポット苗)
2. まとめにかえて
今回ご紹介した4つの花は、それぞれが際立った個性を持ちながら、寄せ植えにした際の調和も非常に取りやすいのが特長です。
例えば、多彩なパンジーやビオラをベースに選び、そこに純白のイベリスを添えるだけで、全体に明るい抜け感が生まれます。さらに、存在感のあるラナンキュラスを主役として一株加えると、高さや質感に変化が出て、ぐっと奥行きのある仕上がりになります。
ベランダという限られたスペースでも、植物の組み合わせ次第で表現の幅は大きく広がります。この春、お好みの苗を選んで、自分だけの寄せ植えを楽しんでみてはいかがでしょうか。
なお、集合住宅でガーデニングを始める際は、必ず事前にお住まいの物件の管理規約を確認しておきましょう。
避難経路の確保や排水口の管理、床面の重量制限といったルールを守り、近隣への配慮を心がけることが、美しいベランダガーデンを長く楽しむための大切なポイントです。
3. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?
日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い5/6
出所:LIMO編集部作成
さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。
- 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
- 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
- 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
- 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。
「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。
可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。
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Cornflakes/shutterstock.com
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LIMOガーデニング部