5. 膨大な選択肢から「自分好み」を絞り込む:飲食・サービス業の現状

Z世代が「事前検索」や「情報のストック」を重視する背景には、飲食店がとても多いことも関係しているかもしれません。

総務省統計局が公開している産業横断的集計「事業所に関する集計・企業等に関する集計」から、飲食店事業所数を見てみましょう。

合計

  • 事業所数: 5,156,063(構成比 100.0%)
  • 従業者数: 57,949,915人(構成比 100.0%)

農林漁業(個人経営を除く)

  • 事業所数: 42,458(構成比 0.8%)
  • 従業者数: 453,703人(構成比 0.8%)

鉱業,採石業,砂利採取業

  • 事業所数: 1,865(構成比 0.0%)
  • 従業者数: 19,697人(構成比 0.0%)

建設業

  • 事業所数: 485,135(構成比 9.4%)
  • 従業者数: 3,737,415人(構成比 6.4%)

製造業

  • 事業所数: 412,617(構成比 8.0%)
  • 従業者数: 8,803,643人(構成比 15.2%)

電気・ガス・熱供給・水道業

  • 事業所数: 9,139(構成比 0.2%)
  • 従業者数: 202,149人(構成比 0.3%)

情報通信業

  • 事業所数: 76,559(構成比 1.5%)
  • 従業者数: 1,986,839人(構成比 3.4%)

運輸業,郵便業

  • 事業所数: 128,224(構成比 2.5%)
  • 従業者数: 3,264,734人(構成比 5.6%)

卸売業,小売業

  • 事業所数: 1,228,920(構成比 23.8%)
  • 従業者数: 11,611,924人(構成比 20.0%)

金融業,保険業

  • 事業所数: 83,852(構成比 1.6%)
  • 従業者数: 1,494,436人(構成比 2.6%)

不動産業,物品賃貸業

  • 事業所数: 374,456(構成比 7.3%)
  • 従業者数: 1,618,138人(構成比 2.8%)

学術研究,専門・技術サービス業

  • 事業所数: 252,340(構成比 4.9%)
  • 従業者数: 2,118,920人(構成比 3.7%)

宿泊業,飲食サービス業

  • 事業所数: 599,058(構成比 11.6%)
  • 従業者数: 4,678,739人(構成比 8.1%)

生活関連サービス業,娯楽業

  • 事業所数: 434,209(構成比 8.4%)
  • 従業者数: 2,176,139人(構成比 3.8%)

教育,学習支援業

  • 事業所数: 163,357(構成比 3.2%)
  • 従業者数: 1,950,734人(構成比 3.4%)

医療,福祉

  • 事業所数: 462,531(構成比 9.0%)
  • 従業者数: 8,162,398人(構成比 14.1%)

複合サービス事業

  • 事業所数: 32,131(構成比 0.6%)
  • 従業者数: 435,970人(構成比 0.8%)

サービス業(他に分類されないもの)

  • 事業所数: 369,212(構成比 7.2%)
  • 従業者数: 5,234,337人(構成比 9.0%)

2021年6月1日現在の国内における民営事業所数は合計で515万6063事業所あるなか、「宿泊業,飲食サービス業」は59万9058事業所で、11.6%にのぼります。

飲食店のみではなく宿泊業も含まれていますが、122万8920事業所ある「卸売業,小売業」に次いで、全産業の中で2番目に大きな割合を占める規模となっています。

このように飲食サービス業が多くある現状では、私たち利用者は星の数ほどあるお店の中から、一つのお店を選ばなければなりません。Z世代の「ストック消費」は、限られた「外食」という機会を最高のものにするために、SNSを活用して信頼できる情報を比較する行動だと言えるでしょう。

6. まとめにかえて

Z世代のお店選びは「Instagramでの視覚的な情報収集」と「情報のストック・比較」が軸になっていることがわかりました。

たくさんある飲食店から、自分が求める一店舗を探すため、写真や利用者の生の声を見ることは重要です。また、公式アカウントからの情報も、最新の正確な店舗情報を知るために求められているでしょう。

そして、比較検討のためにも、SNSから得た情報をまとめる「ストック消費」が一般的になっているようです。

様々な店舗の比較は、最後にはSNSに書かれた情報で決まっているといえるでしょう。

参考資料

LIMO・U23編集部