子どもの友達にモヤモヤする、あまり一緒に遊んで欲しくない…そんなとき、親はどうしたらよいのでしょうか。

一番いけないのは「あの子はあまりよくない態度だから、あの子ともう遊んではダメ」と、その子との交流を禁止すること。もし、子ども自身はその子のことを好きだった場合、「どうしてお友達のことを悪く言うんだろう」と、親に対する不信感が芽生えてしまいます。

また、人間関係でトラブルが起きた場合、自分でなんとか解決しようとする気持ちや能力を養わないと、大人になり、社会に出たときに苦労してしまいます。

とはいえ、あまりにも目に余るような態度をされたり、子どもを傷つけられたりしたら、黙ってはいられないですよね。

そんなときは、まずは子ども自身の意向を聞いてみることが大切。子どもが「楽しい、もっと遊びたい」と言うのなら様子を見てみましょう。もし、あなたの目の前でなにか問題行動を起こしたときは、「○○はあまりよくない言葉だから使わない方がいいと思うよ」「そういうときは叩かずに気持ちを伝えてみようね」などと諭してあげるとよいでしょう。

子どもが仲良くしたい、という気持ちがあるのなら、相手がどんな子なのか、を親が積極的に知ろうとすることも大切です。親が不信感を抱いても、子どもは大好き…というのはよくある話。子どもの意思を尊重してあげるのも大切なことです。ただ、大きなトラブルが起きないように、さりげなく見守り、スムーズな人間関係を構築できるようなアシストをしてあげることもお忘れなく。

子どもの人間関係に惑わされないで

子どもが傷ついた、学校行きたくない、などとSOSを出してきた場合には親が助けてあげる必要があります。しかし、子どもがその子と仲良くしたい、という気持ちがあるのなら親はまず見守ってあげることが大切なのではないでしょうか。

また、大きなトラブルが起きる前にさりげなくフォローしてあげることもポイント。親が子どもの友達関係に惑わされないよう、気持ちを強く大きく持っておきたいものですね。

大中 千景