そもそも「貯蓄」に含まれているのは、銀行に預けているお金だけではありません。総務省が定めている「貯蓄」には、以下のものが含まれています。

・ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金
・生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)
・株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)
・社内預金、勤め先の共済組合など

このことからも、「貯蓄」にはリスク資産も含まれていることが分かります。「貯蓄を増やしたい」と考えるなら、リスク資産の運用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

とはいえ、「株はいつ買えばいいのかよく分からない」という方も多いのでは。そこで、2018年3月末時点を基準として「2013年3月末~2018年3月末の期間中、過去何年株式を保有していればどの程度の年率の投資収益があったのか」を、保有年数ごとに分けてみました。

その結果、最も年率が低かったのは「3年保有の日本株」、世界株は4年保有の年率が最も低いことが明らかになりました。

ただし、TOPIXを3年保有していても年率3%以上はあるため、預貯金などの利率に比べると効率よく運用していると言えるでしょう。

まとめ

ストレスをためながら節約をしていると、長続きしにくいばかりか、体調を崩したり反動で一気にお金を使ったりする可能性もあります。長期にわたって節約に取り組むには、無理のない内容にすることが大切です。自分に合った方法で、ストレスなくスムーズに貯蓄を増やしていってくださいね。

【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

 

LIMO編集部