3. 結局、年金はいくら受け取れる?
ここまでの計算結果を整理してみましょう。
年収400万円で38年間働いた会社員をモデルケースとした場合、受け取れる年金額は次のとおりです。
- 老齢厚生年金(報酬比例部分):82万4781円
- 老齢基礎年金:83万1700円(※国民年金保険料を全期間納付した場合)
これらを合計すると、年間の年金見込み額は165万6481円となります。
月額に換算すると13万8040円となり、毎月約14万円弱の年金を受け取れる計算です。年金は2カ月分がまとめて支給されるため、1回あたりの支給額は約27万円ほどになるでしょう。
仮に、この方に専業主婦(夫)の配偶者がおり、配偶者が国民年金のみに加入している場合も合わせて考えてみましょう。
- 配偶者の老齢基礎年金(満額):83万1700円
これを世帯全体で合算すると、
- 世帯の年金収入:248万8181円/年
月額では20万7348円となり、世帯の年金収入として月20万円前後が見込まれます。
4. 年金額は人によって変わる点に注意
今回の試算は、あくまで「平均的に働き続けた会社員」を想定したモデルケースです。
実際の年金額は、次のような要因によっても変動します。
- 転職や離職による未加入期間の有無
- ボーナスの金額や支給回数
- パート・自営業期間があるかどうか
- 年金の繰上げ・繰下げ受給の選択
また、老齢基礎年金に関しては、毎年見直しが行われており、実際の物価や賃金の動向に応じて年金額が変動する仕組みになっています。
将来的には年金制度が改正される可能性もあります。年金だけで生活することに難しさを感じている方も多いことから、老後の生活の柱を年金のみに頼ることは慎重に考えておきたいところです。
年金だけでは補えない生活費については、貯蓄などでカバーする必要があります。そのためにも、可能なかぎり早めに老後の資産づくりに着手しておくと安心です。