2. おひとりさま「貯蓄ゼロ」の割合は何パーセントか

では次に、同資料でおひとりさまで貯蓄ゼロの割合をみてみましょう。

2.1 おひとりさま「貯蓄ゼロ」の割合

  • 30歳代:32.3%
  • 40歳代:32.1%
  • 50歳代:35.2%
  • 60歳代:30.4%

いずれの年代も約3割となっており、おひとりさまのおよそ3人に1人が貯蓄ゼロとなっています。

おひとりさまの場合、自身で現在の生活だけでなく、老後資金についても貯めていく必要があります。

「老後は数十年先のことだから」と思いがちですが、それだけ先のことだからこそ、計画的な貯蓄をする必要があります。では、貯蓄がある人とない人には主にどのような違いがみられるのでしょうか。

3. 「貯蓄がある人」と「貯蓄がない人」の違いは何がある?

年代ごとの平均値と中央値を確認してきましたが、貯蓄状況には大きなばらつきがあることが分かります。

貯蓄がある人と、ほとんど持っていない人との差は、主に次のような点に表れると考えられます。

3.1 お金の現実を具体的に把握しているか

貯蓄の有無によって差が生じやすいポイントの一つに、「お金をどれだけ具体的に把握しているか」が挙げられます。

たとえば家計収支では、収入と支出を可視化することで、貯蓄ができない理由が明確になります。

また、「どこにお金をかけているのか」「どこを抑えるべきか」「自分に合った生活水準はどの程度か」といった点も整理しやすくなるでしょう。

貯蓄額についても同様に、具体的な把握が欠かせません。

現在の残高はいくらか、毎月どの程度積み立てているのか、このままのペースで続けた場合に10年後はいくらになるのかなど、数字で確認することが重要です。

さらに、老後の年金見込み額は「ねんきんネット」で確認できます。「実際にいくらくらいの年金で毎月生活をするのか?」が早くから現実を確認し、対策を立てたいところ。

公的年金だけで生活するのは現実的に厳しいケースが多いため、まずは自分自身の年金見込み額を把握することが出発点となります。

具体的な金額を知ることで、老後資金への備えに対する意識や行動につなげやすくなるでしょう。

3.2 自動で貯まる先取り貯蓄をしているか

日々忙しく、お金の状況をこまめに確認できない人が多いからこそ「自動で貯まる先取り貯蓄」の仕組みを活用することが重要です。

金融機関によっては、給料日にあらかじめ決めた金額を自動で積み立てる定期貯金などのサービスを提供しています。

こうした制度を利用して、仕組みの中で自然に貯蓄が進む状態をつくることで、無理なくお金を貯めやすくなるでしょう。

3.3 お金の情報を取り入れているか

資産運用にはリスクが伴い、難しそうだという印象から、「怖い」「よく分からない」「手間がかかりそう」といった理由で、情報収集そのものを避けてしまう人も少なくありません。

しかし、情報を知っているかどうかで、その後に選べる行動や選択肢は大きく変わります。

まずは情報に触れ、内容をきちんと理解することが重要です。

そのうえで、リスクを過度に避けるのではなく、正しく認識し、自身のリスク許容度の範囲内で判断していくことが求められます。

お金に関する情報を過度に恐れず、積極的に取り入れていきましょう。

4. 固定費を減らす方法も探そう

ここまで年代別の貯蓄額について詳しく見てきました。

昨今の物価上昇の影響から支出が増えてしまい、なかなか貯金できないという方ももしかしたらいるのではないでしょうか。

上記のほかにも、貯金額を増やす方法として「支出を抑える」観点から、固定費も見直しをしてみてもいいかもしれません。

携帯電話やWi-Fiの通信費、光熱費や保険料などを見直すことで毎月の貯金額を増やすことが出来るかもしれないので、まずは自分自身で詳しく調べてみてはいかがでしょうか。

参考資料

筒井 亮鳳