1.4 ウェブ検索でネガティブ情報を探る
「企業名+訴訟」「企業名+トラブル」「企業名+行政指導」「企業名+摘発」といったキーワードで検索してみるのも有効です。過去の不祥事や問題がニュース記事などとして残っている場合があります。
1.5 ビジネスSNSなどを通じて業界の評判を聞く
SNSをうまく活用すれば、同じ業界に勤務する人から、企業の評判や内情について情報を得ることも有用です。
ただし、その際には、くれぐれも応募を検討している企業に現在勤務している人に直接コンタクトを取るのは避けましょう。情報が曲解されて採用担当者に伝わり、不利益を被る可能性があります。
1.6 転職エージェントから情報を引き出す
信頼できる転職エージェントであれば、企業のネガティブな情報(ブラック企業リストのようなもの)を独自に持っている場合があります。
ただし、これは非常にデリケートな情報なので、聞き出し方には工夫が必要です。これについては、後の章で詳しく説明します。
以上のように、多角的かつ客観的な情報収集を行うことで、「ブラック企業」に足を踏み入れてしまうリスクを大幅に減らすことができます。情報源を偏らせないことが重要です。
転職を失敗に終わらせないために、そして何よりもあなた自身を守るために、求人情報や企業情報を丹念に読み解き、その実態を見抜く力を身につけることが、成功へのたしかな近道となるのです。
これらの求人企業や業界の研究に役立つ情報源については、図表4にまとめていますので、参考にしてください。
1.7 書籍概要
- 著者:川野智己
- 発売日:2025年10月
- 定価:1760円(税込)
- 発行:東洋経済新報社
2. 著者プロフィール
川野智己(かわの・ともみ)
1962年生まれ。伊藤忠アカデミーの教育マネジャーを経て、大手人材紹介会社の教育研修部長として従事。斡旋した転職者の多くが早々に離職し、労働市場での価値を自ら下げている人(ジョブホッパー)が多く生まれている惨状に強い問題意識を持つ。
そこで、転職定着・離職防止に取り組み、転職予備軍に対して「転職先での働き方・人間関係構築のノウハウ」を伝え、転職後のミスマッチ退職率を1年間で44.0%から9.1%にまで劇的に引き下げた。
その経験を活かし、2006年に組織づくりLABOを設立、代表に就任。日本初の転職定着マイスターとして、転職者および予備軍のべ約2000人に対して個別カウンセリングやセミナーを行っている。
併せて、採用側の企業が取り組むべきリテンション(離職防止)策を普及させるべく、全国での講演登壇や主要経済誌への執筆、TV出演などの幅広い活動を行っており、労使両面からの「職場と働き手の最適解」を発信している。
https://soshikidukurilabo.com/
川野 智己

