4. 【生活費】老後の支出はどのくらい?70歳代家計の現実
70歳代の標準的な家計を考える際には、総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2024年(令和6年)平均結果の概要」に掲載されている、65歳以上世帯のデータが参考になります。
なかでも、「65歳以上の夫婦のみ・無職世帯」の家計収支は、70歳代の夫婦世帯の実態に近いものと考えられます。
ひと月の収入・支出を比較してみましょう。
- 実収入:25万2818円
- 生活費(消費支出):25万6521円
- 税金や社会保険料など(非消費支出):3万356円
この標準世帯では、月収25万2818円に対し、支出は28万6877円となっており、毎月3万4058円の赤字が生じています。その分、貯蓄を取り崩して生活費を補う必要があります。
あくまで一例ではありますが、物価上昇が続く現在の環境では、支出を抑えるのは容易ではありません。そのため、70歳代の生活は年金収入だけでは不足し、貯蓄の取り崩しによって成り立っている世帯が多いと考えられます。
5. まとめにかえて:インフレ時代に考えたい 老後資金の持ち方
70歳代の二人以上世帯のお金事情に関するデータを見てきました。
「人生100年時代」と呼ばれる長寿時代。将来のインフレや予期せぬ出費に耐えられる家計を築くためには、まず「ねんきんネット」などでご自身の受給見込み額を正確に把握することが欠かせません。
想定される生活水準とのギャップを早期に確認し、不足分を補うための資金準備を少しでも早く始めることが老後の安心を左右する鍵となるでしょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和6年簡易生命表の概況」
- 厚生労働省「健康づくりサポートネット|健康寿命」
- 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和7年分からの年金額等について」
- 総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2024年(令和6年)平均結果の概要」
マネー編集部貯蓄班
