2. 【リタイア後の暮らしを支える】厚生年金・国民年金「いまどきシニアの年金収入」
60歳代は仕事を引退し、収入構造や生活リズムが大きく変わる時期です。そのため、この年代までに積み上げてきた貯蓄が、老後生活を支える重要な基盤になります。
次に、60歳代の生活費と年金収入の現状を踏まえながら、老後に向けてどの程度の資金を準備しておきたいのか、その目安を考えていきましょう。
2.1 【厚生年金・国民年金】いまどきシニアの年金収入、平均はいくら?
公的年金の受給額は、現役時代にどの年金制度へ加入していたかによって大きく左右されます。会社員や公務員として働いていた場合は主に厚生年金、自営業やフリーランスであれば国民年金が中心となります。
この加入歴の違いが、老後の年金額に個人差を生む要因です。
そこで、厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、平均年金額を紹介します。
会社員や公務員など「厚生年金」加入者の年金額
国民年金(老齢年金)と厚生年金を受給している人の平均年金月額は以下のとおりです。
- 全体平均:15万289円
- 男性平均:16万9967円
- 女性平均:11万1413円
厚生年金は加入期間や年収が大きく影響することなどもあり、男性の方が平均年金月額が多くなっています。
自営業など「国民年金」加入者の年金額
厚生年金の加入履歴がない場合、国民年金のみの受給となります。その平均年金月額は以下の通りです。
国民年金の平均年金額は以下のとおりです。
- 全体平均:5万9310円
- 男性平均:5万1595円
- 女性平均:5万7582円
国民年金受給者の平均月額は、厚生年金の平均月額とは大きな差があり、年金だけの生活は困難だと言っても過言ではありません。
著者
マネー編集部貯蓄班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験のある編集者が中心となり、金融庁や総務省など官公庁の公開情報等をもとにお金の課題に寄り添う専門チームです。
主なメンバーは野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、日本生命保険相互会社出身の村岸理美など。
編集者の多くは、金融機関にて個人リテール業務を経験。若年層からシニア層、富裕層に至るまで、幅広い顧客に対し、投資信託・保険を中心とした総合的なライフプランニングを実行してきた。なかには、リテール営業で社内トップの実績を持ち、行内で表彰された実力者も。人材育成や社内教育にも携わるなど、金融知識と実務経験の両面で信頼される編集者が在籍しています。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月23日)
監修者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
【保有資格】
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。
【経歴】
二種外務員資格や相続診断士などの資格を保有し、「お金とくらし」にまつわる情報を専門的かつ丁寧に発信する金融メディア編集者・ライター。
早稲田大学第一文学部史学科卒。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。また、大手人材派遣会社における採用管理業務などの実務経験もある。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。
専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事執筆をおこなう。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年7月9日更新)