「手作り=愛情」ではない、と筆者は思います。子どものものを手作りしてあげたい、と思うときにしてあげる、それくらいの軽い気持ちでいいのではないでしょうか。特に、仕事をしているママは、なかなか手作りする時間がとれず、子どもに「申し訳ないな…」なんて思ってしまっているかもしれません。
確かに手作りのものは…
- 子どもの要望やサイズにぴったりのものが作れる
- 他にはないオリジナリティあふれた世界でひとつのものがプレゼントできる
- 素材にこだわることができるので、安心、安全などのメリットがあります。
- 既製品と比べて親の愛情の深さを感じられる
しかしこういったメリットを子どもは感じるでしょうか?
手作りじゃなくても、子どもが喜ぶだろうな、と思う既製品を選んであげる、子どもが欲しがったものを何件も回って探してあげる、それだけでじゅうぶん「母の愛ってすごいなぁ」って感じられると思いませんか?
子どもに手作りをしてあげられない、どうしても手作りが苦手…というママたち、劣等感を感じる必要も、罪悪感を覚える必要もないのです。あなたたちは、決して楽をしようとしているわけではないのですから。
手作りに割く時間があれば、その分子どもとしっかりと向き合いたい、子どもと遊んであげたい。それでいいじゃないですか。愛情の表現方法はひとそれぞれ。子どもたちにいろいろ手作りしてあげることが愛情表現だ、というママもいれば、それとは違った表現方法のママもいるんです。
■人に強制されるものではない
手作りって「しなければならない」と思ってするものではないと思います。自分から進んで「作りたい」「作ってあげたい」と思ってすることが大切だと思うのです。
何も作れない、作ってあげないことが愛情不足だとは思いません。子どもへの愛情は、手作りかそうじゃないかで計れるものではない、ということ強く実感しています。
大中 千景