3. 「子ども・子育て支援金」使い道は6項目
国民から集められた支援金は、どのような目的で使われるのでしょうか。
支援金の使い道は「子ども・子育て支援法」によって厳格に定められています。
児童手当の拡充や、自営業者などの育児期間における国民年金保険料の免除、育児中の時短勤務者への給付など、法律で定められた6つの項目以外には使用できない仕組みです。
こども家庭庁は、国の特別会計(子ども・子育て支援特別会計)で収入と支出を管理し、使い道の透明性を確保するとともに、施策の効果を検証していく方針を示しています。
もし使い道を変更するには国会での法改正が必要となるため、目的外に流用されることはありません。
4. まとめ
「子ども・子育て支援金制度」は、2026年度から2028年度にかけて段階的に徴収額が増額される計画です。
会社員なら年収600万円で月575円、自営業者なら年収300万円で月650円(2026年度試算)など、所得に応じた負担が生じます。
一方で、児童手当の拡充や時短勤務時の給付といった「子育て応援MAP」に掲げられた施策の財源として、使途は厳格に管理されます。
政府が強調する「実質負担ゼロ」の恩恵を実感できるかは、今後の賃上げや社会保障改革の動向に左右されるでしょう。制度の透明性や施策の効果を、私たち国民が厳しく注視していくことが求められています。
参考資料
和田 直子
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/一種外務員資格(証券外務員一種)/LIMOマネー編集部金融ライター
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて後方事務や法人営業部門のアシスタント事務を経験。その後、三井住友信託銀行に転職し、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。
15年以上にわたり金融機関に在籍し、現役世代からシニア層、富裕層まで延べ1000名以上の個人顧客に対し、資産運用コンサルティングや承継対策を提案。表彰歴多数。現在は、株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア『LIMO(リーモ)』、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』にて企画・執筆・編集・監修を幅広く担当。
15年以上の金融機関キャリアに加え、自身も20年以上の投資経験(投資信託・株式・FX・金など)を持つ。金融のプロ・現役投資家・生活者(出産・育児経験)の3つの視点から、年金制度の仕組み、社会保障、NISAや住宅ローン、相続まで分かりやすく解説。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数獲得。【2026年6月29日更新】
監修者
マネー編集部社会保障班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに社会保障制度や社会福祉、公的扶助、保険医療などをテーマに関する記事を執筆・編集・公開している。
マネー編集部社会保障班は、地方自治体職員出身の太田彩子、日本生命保険相互会社出身の村岸理美、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子など、豊富な経験と知識を有した編集者で構成されている。表彰歴多数の編集者も複数在籍。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務や、国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担った実務経験者も在籍している。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年8月26日)