大型連休が終わり、初夏の爽やかな風とともに日常が戻ってきました。連休中の特別な支出を終え、改めて家計のポートフォリオ(資産構成)を眺めながら、「リスクのある投資だけでなく、絶対に減らしたくないお金の置き場所も確保したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。そんな「守りの資産形成」の代表格が「個人向け国債」です。

個人向け国債は、国が発行した債券を購入すると、半年ごとに利子を受け取れ、満期時には元本が目減りすることなく返還されます。

しかし、購入する前には個人向け国債について十分に理解しておく必要があります。

そこで本記事では、個人向け国債について概要を確認するとともに、半年ごとの適用利率の変動を解説していきます。

1. 個人向け国債とは?特徴や商品をチェック

国債とは国が発行する債券のことで、「個人向け国債」は原則として個人だけが購入できる債券のことをいいます。国債を購入すると国に対してお金を貸したことになり、半年後に利子が付与され、満期時には元本が目減りすることなく返還されます。

1.1 個人向け国債の6つの特徴

個人向け国債には、個人でも気軽に購入できるように、以下のような6つの特徴があります。

個人向け国債の6つの特徴1/2

個人向け国債の6つの特徴

出所:財務省「知る|個人向け国債」

【元本割れなし】
元本の返還や利子の支払いは国が行います。また、金利が変動しても元本は変動せず目減りしません。

【発行元は国】
国が発行している債券なので初心者でも安心です。

【0.05%の最低金利保証】
金利が低下しても、0.05%の金利が最低保証されます。

【1万円から購入可能】
1万円から購入できるので、まとまった資金がない場合でも利用しやすいです。

【年12回、毎月発行】
毎月発行されるため、いつからでも始められます。

【1万円から中途換金可能】
発行後1年経過すれば、1万円単位で中途換金ができます。急な出費が生じても対応できます。

1.2 個人向け国債の3つの種類

個人向け国債には、「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3つの種類があります。それぞれの特徴を確認しておきましょう。

【変動10年】

  • 金利タイプ:変動金利
  • 満期:10年
  • 特徴:金利に応じて半年ごとに適用利率が変わる。金利が上昇すると受取利子が増える可能性がある。

【固定5年】

  • 金利タイプ:固定金利
  • 満期:5年
  • 特徴:利率は満期まで固定。発行時点で運用結果がわかる。

【固定3年】

  • 金利タイプ:固定金利
  • 満期:3年
  • 特徴:利率は満期まで固定。発行時点で運用結果がわかる。

また、それぞれの適用金利は以下の通りです(令和8年5月14日~5月29日募集分)。

個人向け国債の3つの種類の金利2/2

個人向け国債の3つの種類の金利

出所:財務省「個人向け国債の発行条件等」

  • 変動10年:1.67%
  • 固定5年:1.89%
  • 固定3年:1.57%

1.3 人気が高いのは「固定5年」

3つの商品のうち最も人気が高いのは固定5年で、次いで変動10年となっています。令和8年4月におけるそれぞれの応募額は以下の通りです。

  • 変動10年:2,356億円
  • 固定5年:5,272億円
  • 固定3年:1,807億円

固定金利の商品は発行時に運用結果が分かるため、計画的な資産形成を目指す方に人気があると考えられます。