そこで、「試してほしい3つの話しかけ」があります。この3つは初対面の相手に警戒心や違和感を与えずに、楽しく会話できる可能性が高い「話題のキッカケ」になります。

  • 天気
  • 持ち物
  • その場での共通の話題

次に、それぞれの項目での話しかけの具体例も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

「天気」による話しかけ

天気をキッカケとした話題づくりは、接客改善指導の際にもよく提案するキッカケです。

これは、たとえ初対面の人であっても「同じ場所にいる=同じ天気を体感している」からで、「話題にしやすく、相手も回答しやすい」からです。お天気の話題の場合、まずは、ひとこと声をかけたあとや挨拶のあとのほうがスムーズに言葉をかけることができます。

【具体例】状況:社内・社外研修などで、隣に誰かが座っているとき。または座るとき。

  • 「隣、空いていますか?」と尋ねたあと、「今日、晴れていてよかったですね」
  • 隣に初対面の人が座ってきたとき、「こんにちは。雨降っていて大変じゃなかったですか?」

例外として、会場に入ってきた人の服が濡れているような場合は、挨拶を省いて「雨、降ってきたんですね。もしよかったら使いますか?」とハンカチを差し出してもいいですね。ただし、相手が異性の場合は警戒されることもありますので、注意しましょう。

また、このとき「使ってください」と言い切りにしてしまうと相手が断りづらくなってしまうため、「使いますか?」と選択を促す言い方にしておくのがおすすめです。

「持ち物」による話しかけ

持ち物による話しかけは、挨拶をしていなくても違和感がないのがメリットです。ただ、観察力が必要になるので、常にいろいろな人の持ち物に目を配っておく必要があります。

【具体例】

  • 「あ!スマホケース一緒ですね」
  • 「そのストラップって、いま話題の○○レンジャーのキャラクターですよね?」

席が隣であれば、ボールペンなど小さなものでも警戒されることはありませんが、よく観察していないと見えないような小物を話題にすると、気持ち悪がられることがあります。

スマホケースやカバン、ストラップなど、目につきやすいものを話題にするようにしましょう。

「その場での共通の話題」による話しかけ

研修などの学びの場では、共通する話題が多く出てくると思いますので、そうした話題を振ってみましょう。難しく考えず、「けっこう難しい内容ですね」「覚えること、たくさんありますね」などでも大丈夫です。

相手から話しかけられたときは?