3. NISA制度のこれから
NISAの利用は幅広い世代で広がっているものの、あらゆる世代が自身のライフプランに沿った形で長期・安定的な資産形成を行えるような環境にするためには、NISA制度の一層の充実が必要であると考えられています。
ここからは、上記の趣旨のもとで金融庁から発出された、2026年の税制改正要望のポイントをお伝えします。
3.1 商品の拡充
前述したとおり、現行の新NISA制度では、金融庁による厳格な規制のもと、選択可能な商品にはある程度の制限が設けられています。特につみたて投資枠においては、「長期・積立・分散投資に適する」と金融庁が認定した商品のみが対象となっています。
今後、より幅広い世代にNISA制度の利用を促進するためには、商品ラインナップの拡充が重要な施策の一つとして検討されており、2026年の金融庁税制改正要望においても、この点が挙げられています。
3.2 対象年齢の見直し
新NISA制度における成長投資枠・つみたて投資枠は、現在いずれも18歳以上が対象となっています。かつて存在した「ジュニアNISA」は18歳未満を対象としていましたが、2024年の新NISA開始とともに廃止されました。
しかし、金融リテラシー教育の広がりと若年層の投資意識の高まりを背景に、若い世代からのNISA制度活用ニーズが今後増加すると予想されています。この状況を踏まえ、2026年の金融庁税制改正要望では、こども家庭庁との共同要望として「こども支援の一環としての、つみたて投資枠における対象年齢等の見直し」が提案されています。
著者
青山学院大学卒業後、会計事務所にて税理士補助業務に従事。その後、ファイナンシャルプランニング技能士検定1級と社会保険労務士試験に合格。社会保険労務士事務所にて、給与計算や社会保険手続き、労務コンサルティング補助業務などに従事。公的年金、社会保険(国民健康保険)、定額減税制度などのお金に関することや、NISA等の資産運用関係の執筆を得意とする。
監修者
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)や一種外務員資格(証券外務員一種)などを保有するメンバーが多数在籍する「LIMO編集部 証券出身者チーム」は、株式会社モニクルリサーチが運営する経済メディア『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社などの金融機関で資産運用のアドバイザリー業務に従事してきた証券会社出身者を中心に構成された編集チームです。
野村證券株式会社出身の宮野茉莉子や、日興コーディアル証券株式会社(現・SMBC日興証券株式会社)出身の安達さやかなど、第一線の金融現場でキャリアを積んだ編集者が在籍し、証券会社の支店において国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じた個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に携わってきました。顧客一人ひとりのライフプランやリスク許容度に応じた、丁寧でわかりやすい資産運用提案を強みとしています。
記事制作にあたっては、厚生労働省、金融庁、などの官公庁が公表する一次情報や統計データを重視し、正確性と客観性を大切にした執筆・監修を行っています。取り扱いテーマは、公的年金(厚生年金保険と国民年金)、社会保障制度、貯蓄、教育、キャリアなど多岐にわたります。
(最新更新日:2026年1月9日)