4. 将来の年金額がわかる「ねんきんネット」の活用法
ご自身の将来の年金受給額を手軽に確認したい場合、「ねんきんネット」の利用が便利です。このサービスを使えば、これまでの年金加入記録の照会、将来の受給額シミュレーション、各種通知書の電子版閲覧などが可能です。
一部の手続きはオンラインで完結し、PCやスマートフォンから24時間いつでも利用できる点もメリットです。
サービスの利用登録には基礎年金番号が必要となります。ただし、昭和61年4月より前に老齢年金の受給権が発生した方は対象外です。
登録は、以下のいずれかの方法で行えます。
- マイナポータルと連携する
- 公式サイトでユーザーIDを取得する
より詳しい情報や手続きについては、日本年金機構の公式サイトで確認してみてはいかがでしょうか。
5. 老後資金の準備は公的年金の理解から
本記事では、公的年金の仕組みと平均受給額について解説しました。
日本の年金制度は「2階建て構造」であり、職業や働き方によって受給額が大きく異なる点が特徴です。平均額はあくまで目安に過ぎませんが、世間の相場感を知ることで、ご自身の立ち位置を客観的に判断する材料となります。
人生100年時代と言われる今、終身で受け取れる公的年金の役割は依然として重要です。
まずは制度を正しく理解し、受給見込額をベースにした収支計画を立てましょう。正しい知識を持って備えることが、長く続く老後生活を支える最も確かな力となります。
※この記事は再編集記事です。
参考資料
- LIMO「年金、“ふつうの人” っていくらもらってる? 国民年金と厚生年金の年齢別の平均額を一覧表で理解」
- 厚生労働省「いっしょに検証!公的年金 公的年金の仕組み」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「国民年金保険料」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 日本年金機構「年金振込通知書」
- 日本年金機構「「ねんきんネット」とは?」
奥田 朝
