4. 冬が適期!大苗の植え付け方法
4.1 植え付け前の水揚げと根の整理
土が付いていない裸苗は、バケツなどの水に数時間浸し、乾燥した根にしっかり水を吸わせる「水揚げ」をおこないます。土が付いた状態の苗は、軽く根鉢をほぐし、長く伸びすぎた根や、傷んだ根をハサミで整理しましょう。
4.2 苗の植え付け
地植えの場合は、日当たりと水はけのよい場所を選び、50cm程度の幅と深さに穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、元肥を混ぜ、苗を穴に入れて根を広げながら土を戻しましょう。
鉢植えの場合は、8号以上の深めの鉢を用意し、鉢底に石を敷き、その上にバラ専用の培養土、または赤玉土・腐葉土・堆肥などを配合した水はけのよい土を入れ、苗を植え込みます。
植え込む際に大切なのは、根元にあるコブのようにふくらんだ接ぎ木部分が、地面からわずかに出るように深さを調整することです。最後にたっぷりと水を与えましょう。
4.3 植え付け後の管理
植え付けが完了したら、風で苗が揺れて根が切れないように、支柱を立てて茎を軽く結びつけます。冬の乾燥や寒風から苗を守るために、株元にバーク堆肥やワラなどでマルチングするとよいでしょう。
冬は休眠期のため、水のやりすぎは禁物ですが、乾燥しすぎないように、土の表面が乾いたら水やりをしましょう。
5. 芳醇な香りが魅力のバラで至福のひとときを
バラ栽培の醍醐味は、花の美しさを鑑賞するだけでなく、花から漂う濃厚な香りに包まれる瞬間です。お気に入りの香りのバラが見つかったら、最初のステップが大切な植え付けの作業。
心を込めてお世話すれば、バラはそれに応えて、春に満開の花を咲かせてくれるでしょう。香り豊かなバラを植えて、至福のひとときを満喫してみませんか。
