4. まとめにかえて

高額療養費制度の見直しは、医療費が増え続ける中で、制度を長く保つための調整といえます。2025年12月15日、厚生労働省の専門委員会は、自己負担の上限額を引き上げる方向性をおおむね了承しました。新しい仕組みは2026年夏以降、段階的にはじまる見通しです。「どこを守り、どこを見直すか」が、今後の注目すべきポイントになります。

具体的な金額はこれから決まりますが、まず大切なのは「自分の所得区分では、上限はいくらなのか」を知っておくこと。制度を理解することが、将来の医療費への備えにつながります。

参考資料

村岸 理美