4. まとめにかえて
高額療養費制度の見直しは、医療費が増え続ける中で、制度を長く保つための調整といえます。2025年12月15日、厚生労働省の専門委員会は、自己負担の上限額を引き上げる方向性をおおむね了承しました。新しい仕組みは2026年夏以降、段階的にはじまる見通しです。「どこを守り、どこを見直すか」が、今後の注目すべきポイントになります。
具体的な金額はこれから決まりますが、まず大切なのは「自分の所得区分では、上限はいくらなのか」を知っておくこと。制度を理解することが、将来の医療費への備えにつながります。
参考資料
- 厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ(平成30年8月診療分から)」
- 厚生労働省「マイナンバーカードの健康保険証利用(マイナ保険証)について」
- 厚生労働省「第8回「高額療養費制度の在り方に関する専門委員会」資料・高額療養費制度の見直しの基本的な考え方(案)」
- 厚生労働省「第8回「高額療養費制度の在り方に関する専門委員会」資料・高額療養費制度について」
- 厚生労働省「第8回「高額療養費制度の在り方に関する専門委員会」資料・外来特例について(追加資料)」
- 厚生労働省「第8回「高額療養費制度の在り方に関する専門委員会」資料・高額療養費制度について(参考資料)」
村岸 理美