1.2 2025年の年金支給日一覧カレンダー
公的年金は、原則として偶数月の15日に、前月と前々月の2ヶ月分がまとめて支給される仕組みです。15日が土日祝日にあたる場合は、その直前の金融機関営業日に前倒しされます。
2025年の年金支給スケジュールは、以下の通りです。
【一覧表】2025年 年金支給日カレンダー
出典：日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」などをもとに作成
2. 日本の公的年金制度「2階建て構造」の仕組みとは
日本の公的年金制度は、基礎部分となる「国民年金」と、それに上乗せされる「厚生年金」の2種類から成り立っており、一般的に「2階建て構造」として知られています。
それぞれの制度の基本的な内容について、改めて確認しておきましょう。
2.1 1階部分にあたる「国民年金」の基礎知識
加入対象
- 日本国内に居住する20歳以上60歳未満のすべての人が原則として加入します。
年金保険料
- 加入者の所得にかかわらず定額ですが、毎年度改定されます（※1）。
老後の受給額
- 保険料を40年間（480ヶ月）すべて納付すると、65歳から満額を受給できます（※2）。未納期間がある場合は、その月数に応じて満額から減額されます。
※1 2025年度の国民年金保険料は月額1万7510円です。
※2 2025年度の国民年金（老齢基礎年金）の満額は月額6万9308円です。
2.2 2階部分にあたる「厚生年金」の基礎知識
加入対象
- 主に会社員や公務員が国民年金に上乗せして加入します。また、特定適用事業所（※3）で働くパートタイマーなども、一定の要件を満たすことで加入対象となります。
年金保険料
- 毎月の給与や賞与など、収入に応じた額が設定されます（上限あり）（※4）。
老後の受給額
- 加入期間の長さや、現役時代の収入（納付した保険料額）によって個人差が大きくなります。
このように、国民年金と厚生年金では加入対象者や保険料の計算方法が異なるため、将来受け取る年金額も人それぞれ変わってきます。
※3 特定適用事業所とは、厚生年金保険の被保険者数が常時51人以上の企業などを指します。
※4 厚生年金の保険料は、標準報酬月額（上限65万円）と標準賞与額（上限150万円）に共通の保険料率を乗じて算出されます。
