4. 詐欺被害に遭ったお金が戻ってくる可能性も!「被害額分配金」について知っておこう
万が一、預金口座への振り込みによってお金を騙し取られてしまった場合、「被害額分配金」の支払いを受けられる可能性があります。
「被害額分配金」とは、振込先の預金口座残高を原資として、被害者に支払われるお金のことです。
振り込め詐欺など、犯人が指定した銀行口座への振り込みによってお金を騙し取られた人を対象に支払われます。
ただし、必ずしも被害額全額を返してもらえるわけではありません。
支払われる額は、犯人の指定した振込先口座の残高や被害者数により変動します。
また、分配金を受け取るには、振込先の口座が凍結され、銀行が「被害回復分配金の手続き」を始めたときに申請する必要があります。
だまし取られたお金を少しでも返還してもらうためにも、被害に気づいたら、すぐに振込先の金融機関と警察に連絡しましょう。
4.1 「被害額分配金」の請求方法と支払いまでの流れ
「被害額分配金」を受け取るまでの流れは、およそ以下のとおりです。
- 被害者から警察と振込先金融機関へ連絡
- 金融機関による事件の確認、口座の凍結
- 金融機関による当該口座等の権利消滅手続き
- 金融機関による被害者への支払い手続き開始
- 被害者による振込先金融機関での支払申請手続き
- 被害者へ「被害額分配金」が支払われる
手続きには90日以上かかります。
すぐには受け取れないことにも注意しましょう。

