何かとお金がかかると言われる、出産や子育て。妊婦検診で使える検診クーポンや出産育児一時金、児童手当など、さまざまな公的補助はありますが、それらですべてカバーできるわけではありません。妊娠がわかると、夫婦間で「これからの出産や子育てにおいて、どのくらいのお金が必要か、何をどのくらい買えばいいのか」といった話し合いをするのはとても大切なことです。
しかし子育ての大半を担うことの多い妻と、補助的な役割になることの多い夫との間で、細かい買い物の意識や足並みが揃うことは意外にもまれ。そこで今回は、出産や子育てに関する買い物で感じた夫婦間の温度差についてご紹介します。
無駄な買い物をしないよう慎重だった出産前
赤ちゃんを迎える準備をするとき、巷にあふれる出産準備グッズ情報をすべて鵜呑みにしてあれこれと購入すると、すぐにポンっと数十万円が吹っ飛んでしまいます。そのため、出産までは必要最低限のものだけを揃え、あとは入院中や退院後に買い足す方法が賢明でしょう。
たとえば、哺乳瓶やミルク、オムツはメーカーによって赤ちゃんに合うもの合わないものがあるため、病院で使用したものが合えば退院後に同じものを購入しても遅くはありません。退院後の1カ月は母子ともに外出はできないので、チャイルドシートやベビーカー、抱っこ紐も落ち着いたタイミングで購入すればOK。
このように、筆者も出産前に多くの先輩ママから「買いすぎても使わなくて後悔することもあるよ」とアドバイスを受け、産後に子どもの様子を見ながら少しずつ買い足していこうと考えていました。
「よかれ」と思って夫が勝手にベビー用品を購入
そんな筆者の計画をよそに、出産前のある週末、買い物帰りの夫が大きな袋を持って笑顔で帰ってきたことがありました。中には哺乳瓶、爪切り、鼻吸い器、ガーゼ、シーツ、オムツ用ポーチなど大量のベビー用品が。いずれも筆者が目星を付けていたものとは異なるメーカーのものや、もともと不要だとして買う予定がなかったりした商品です。