さらには「安かったから」と、まだ産まれてもいないのにベビーフードやおやつまで。トータルで1~2万円ほどの出費でした。
夫の子育てに対する意欲を感じて嬉しさを感じた半面、正直なところ、「勝手に買わずに相談してほしかった」と思ってしまった出来事でした。そして結局、このとき夫が買ってくれたベビー用品のうち食品以外はほとんどが使うことなく、現在はタンスの肥やし状態に。
筆者としてはどうしてもお金がもったいなく感じてしまう一件でしたが、当の本人はベビー用品を自分で購入したこと自体に満足感があったようで、全然後悔はしていない様子。物への対価ではなく、夫の育児参加へのきっかけにお金を使ったと思うことにしました。
「子どもにこういうことをやらせたい」と色々買ってしまうことも
筆者の周りに話を聞いてみると、産後直後の旦那さんの買い物に困った人は少なくありませんでした。それは、海外製の知育玩具や絵本、地図など、今すぐには必要なかったり実用的ではなかったりするベビー用品をたくさん買ってしまうこと。
「子どもがいる会社の先輩からおすすめされた」「発育にいいらしい」など、旦那さんなりの考えがあってのことですが、中には数万円もする英語用教材や対象年齢が5歳以上というものもあったそう。
今すぐには使うことができない知育玩具や教材に数万円の出費は、家計にとってはなかなかの打撃です。子どもがそれらを使える年齢になった頃には、また新しい商品が出ているかもしれません。また、このような物は友人や親せきからおさがりをもらえたり、フリマアプリ等で安く手に入れられたりする可能性も。どうしても、「お金がもったいないのでは…?」と思ってしまうエピソードです。
こうした、今すぐに必要なものだけを買って不要な出費は抑えたい妻と、「子どもにこういうことをやらせてみたい」「必要かなと思って」と相談なしにいろいろと買ってみたくなる夫の買い物温度差が表れるケースは意外と少なくありません。
家計を節約している妻としては、妊娠中に不要な買い物はしたくない意向を伝えたり、買うべきもののリストを共有したりすることが大切になってくるでしょう。また、もし夫が勝手にベビー用品を買ってきてしまっても頭ごなしに否定せず、育児参加の気持ちを歓迎した上で、「次は相談してほしい」とやんわり伝えたいですね。
秋山 悠紀