「大企業に入ったけど辞めた」と聞いたら、「もったいない」「せっかく大企業には入れたのに」と思ってしまいませんか?就活生にも人気の大企業に入社できたにも関わらず、なかには3年で自ら退職した人もいるようです。彼らは、一体なぜ大企業を自分の意志で去って行ったのでしょうか。
大企業に入ってよかったこと、悪かったことは?
大企業は福利厚生や研修といった制度が充実しており、昇進次第では給与が大きくアップすることもあります。海外での勤務や留学のチャンスを得られることもあり、大企業ならではのメリットは数多く存在します。また、同期が多いため「切磋琢磨しながら成長できてよかった」と感じる人もいるようです。
しかし、そのメリットがデメリットになってしまうケースも見られます。例えば、同期が多いことによって競争の激しさが増す、昇進したら給与アップするが、昇進しないとよそに行かねばらなない空気が漂うといった点です。
また、大企業には全国転勤が伴うこと多く、家族ができてから転勤が嫌に感じることもあるでしょう。大企業における特徴が、働く側からすればデメリットになることも少なくないようです。
大企業で働いた経験から見えた「悪かったこと」とは
続いて、実際に大企業で働いたことのある人の意見を聞いてみましょう。どのような面で、大企業に入って「悪かった」と感じたのでしょうか。
グローバル企業ではなかった
世界中で働けると思っていたのに、実際は超国内志向の事業ばかりでした。勤務時間はずっと社内の机で働き、お昼になれば同じ部署の人と社員食堂へ。職場の人には恵まれましたが、「国際的にバリバリ働きたい」という理想からは遠かったです。
試験の連続
金融業界は資格試験を受ける機会が多く、そのほとんどが「合格が当たり前」というものでした。そのため、不合格になった人は白い目で見られていましたよ。後になって、その人は退職したと聞きました。
結果が給与に反映されにくい
年功序列が基本の会社だったので、どんなに結果を出しても給与には関係しませんでした。だんだん「何のために頑張ったんだろう」と思えるようになってきましたね。結果が出ない人が、上司から気に入られようと人気のない事務作業を積極的にこなしていた場面も見てしまいました。
このように、「イメージと違った」「給与や出世に関する面が不満」といった答えが返ってきました。思うように働けないぶん、仕事に対するモチベーションも下がってしまうのでしょう。