6. まとめにかえて

公的年金は老後の生活基盤ですが、仕組みの正確な把握が家計管理の鍵です。

標準的な夫婦世帯の年金は1回の支給(2カ月分)で約46万円ですが、月換算すると約23万円強。

ここから税金や社会保険料が天引きされるため、実質の手取り額を想定した生活設計が不可欠です。また、受給額にはキャリアが反映されるため、顕著な男女差や個人差が生じます。

2025年の制度改正では「106万円の壁」撤廃が3年以内に予定されており、短時間労働者の将来の年金額や働き方に大きな影響を及ぼします。

世代を問わず改正動向を注視し、「ねんきんネット」などで定期的に自身の見込み額をチェックする習慣をつけましょう。

参考資料

マネー編集部年金班