6. まとめにかえて
公的年金は老後の生活基盤ですが、仕組みの正確な把握が家計管理の鍵です。
標準的な夫婦世帯の年金は1回の支給(2カ月分)で約46万円ですが、月換算すると約23万円強。
ここから税金や社会保険料が天引きされるため、実質の手取り額を想定した生活設計が不可欠です。また、受給額にはキャリアが反映されるため、顕著な男女差や個人差が生じます。
2025年の制度改正では「106万円の壁」撤廃が3年以内に予定されており、短時間労働者の将来の年金額や働き方に大きな影響を及ぼします。
世代を問わず改正動向を注視し、「ねんきんネット」などで定期的に自身の見込み額をチェックする習慣をつけましょう。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします ~年金額は前年度から 1.9%の引上げです~」
- 厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」
- 政府広報オンライン「パート・アルバイトの皆さんへ 社会保険の加入対象により手厚い保障が受けられます。」
- 厚生労働省「年収の壁・支援強化パッケージ」に関するQ&A(キャリアアップ助成金関係)
マネー編集部年金班