4. 美しい花を毎年咲かせる「育て方のポイント」5つ

淡い赤紫色の花を咲かせている、クリスマスローズ

筆者撮影

4.1 植える場所

クリスマスローズは、じめじめとした環境と夏の暑さが苦手。水はけのよい土壌で、夏の直射日光が当たらない場所に植えましょう。開花時期の冬〜春に日が当たり、夏の日差しは避けられる、落葉樹の根元などがおすすめです。

4.2 水やり

水やりは、過湿にしないことが大切。鉢植えの場合は、土の表面が完全に乾いてから、たっぷりと与えます。庭植えの場合は、真夏に日照りが続いた時以外は、基本的に水やりは不要です。

4.3 肥料

植え付け時に元肥として緩効性肥料を入れ、追肥は庭植えであれば10月、鉢植えは10月・12月・2月に与えます。肥料を与えすぎると根を傷めてしまうため、量や時期を守ることが大切です。

4.4 花がら摘み

花弁のように見える部分は、実際は散りにくい「がく」で、咲き終わった後もそのまま残り続け、種ができます。種づくりのために栄養を使わないように、花がらは早めに切り取りましょう。

4.5 古い葉の整理

花が咲き始める前に、古い葉や傷んだ葉を地際からカットしましょう。古葉を取り除くことで、株元に光が当たり、風通しが良くなり、灰色カビ病などの発生を防げます。

5. 彩り豊かなクリスマスローズで冬の庭をエレガントに

「冬の貴婦人」とも呼ばれるように、上品で優雅な花を咲かせるクリスマスローズ。冬~春まで咲き続け、繊細で魅力的な花姿と植えっぱなしで毎年楽しめる強健さが魅力です。

種類が豊富で、同じ品名の苗でも株ごとに花色が微妙に異なるのも特徴。お気に入りのクリスマスローズを見つけて、冬の庭をエレガントに彩ってみませんか。