職場や学校などで上手く会話をしていると思っていたのに、相手の話をきちんと受け止めていないばかりか、会話が一方通行になっているということもありえます。その結果、「回りくどい」「ウザイ」などと思われてしまう可能性もあるので注意が必要です。

そこで今回は、「会話の一方通行チェック」と「スムーズな会話方法」について詳しく見ていきましょう。

会話の一方通行チェック

日常会話や職場での同僚・上司との会話を思い出しながら、まずは、相手の行動や表情、声のトーンからチェックしていきましょう。

ただし、ビジネスシーンでは意図的に一方通行の会話を試みることもあると思います。そういった作戦的な一方通行は省いて考えてください。

①人からよく話しかけられる
②話している相手の顔は、常にニコニコしている(明るい話題のとき)
③質問したとき、相手の顔が曇ることはない(相手にとって気まずいような質問は除く)
④「え?」「どういうこと?」と聞き直されることは少ない(声が聞こえない場合は除く)
⑤会話は常に盛り上がっている

上記の設問すべてに「〇」がついた人は、ほぼ心配ないと言えます。

ただし、自分でチェックするとなると主観や思い込みも手伝って難しくなるので、気の置けない友人や家族などに、普段の話しぶりをチェックしてもらうことをおすすめします。

その場合はストレートに、「話していて、まわりくどいと思うことはないか」「質問に即答できているか」尋ねてみましょう。

相手の質問に即答できているか?

質問に即答できていない場合、会話をしている相手にストレスを与えている可能性があります。

たとえば、「そこにあったダンボール、動かした?」と聞いたとき、「あのダンボール、底が湿っていて中が大変なことになっていたんですよ」という答えが返ってきたらどう思うでしょう?

「動かしたんだろうな」と推測しつつも、「じゃあ、結局のところどうだったの?」とさっぱりしない気持ちになる人が多いのではないでしょうか。

一方、同じ質問に「動かしました」とストレートに回答されれば、モヤモヤした気持ちにはならないでしょう。

そのあとに、「あのダンボール、底が湿っていて中が大変なことになっていたんで」と説明があると、より状況が飲みこみやすくなりますね。

相手の質問に答えることよりも、自分が伝えたいことを先に言葉に出してしまうクセがついている人は、まず、「質問に即答してから伝えたいことを話す」ように意識してみましょう。

質問しておいて、自ら回答していないか?

たとえば、「どんな味のケーキが好き?」と尋ねておきながら、「私は、濃厚なチョコレートケーキが好きで、1カ月に1回ぐらいは買っちゃうんだよね」と、自ら回答していませんか?