3. 【無職世帯 vs 有職世帯】70歳以上の「貯蓄・負債」の平均はどう変わる?
ここでは、70歳以上の世帯における貯蓄状況を、世帯の就労状況別に確認していきます。
各世帯区分の平均額を比べると、「世帯主が有業」の世帯は2361万円となっており、ほかの区分と比べてやや低い水準です。
平均貯蓄額の差は次のとおりとなっています。
70歳以上《無職世帯 vs 有職世帯》貯蓄と負債の平均はどう変わる?
出所:総務省統計局「家計調査 貯蓄・負債編 第8-10表<貯蓄・負債>貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高 (高齢者のいる世帯)世帯主の就業状態別」をもとに筆者作成
3.1 【全体】70歳以上・二人以上世帯の「貯蓄と負債」
- 平均貯蓄額:2441万円
- 平均負債額:56万円
- うち住宅・土地のための負債:44万円
3.2 【世帯主が有業】70歳以上・二人以上世帯の「貯蓄と負債」
- 平均貯蓄額:2361万円
- 平均負債額:152万円
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うち住宅・土地のための負債:116万円
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3.3 【無職世帯】70歳以上・二人以上世帯の「貯蓄と負債」
- 平均貯蓄額:2458万円
- 平均負債額:36万円
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うち住宅・土地のための負債:29万円
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70歳以上の世帯では、貯蓄と負債の関係が、世帯主の就労状況によって大きく異なる傾向が見られます。
- 「世帯主が70歳以上全体」と「世帯主が有業」との差:80万円
- 「無職世帯」と「世帯主が有業」との差:97万円
続いて、これら70歳以上の世帯が、預貯金や保険、投資信託など、どのような金融資産に資金を振り分けているのか、その内訳を確認していきましょう。