年金生活者支援給付金、基準額「ひと月5450円」をもとに年金にプラスされる《支給要件》「前年の所得」がポイント！「年金だけでこの物価上昇に対応できない？」シニア世代の暮らしの意識とは？

年末に近づく師走は何かと慌ただしい時期です。また、今月は年内最後の年金支給日もあり、12月15日に支給されますが厚生労働省によると、公的年金の平均年金月額は国民年金で5万円台、厚生年金で14万円台になります。

国民年金・厚生年金《平均月額と個人差》

しかし実際には、厚生年金を月25万円以上受け取る人がいる一方で、月2万円未満の人もいます。このように年金額には大きな個人差があり、生活の安定度合いも人それぞれだと考えられます。

そんな中、年金生活者の暮らしを支える「年金生活者支援給付金」があるのをご存知でしょうか。
ここからは、その支給要件や金額について整理していきましょう。

1. 年金生活者支援給付金、基準額「ひと月5450円」をもとに年金にプラスされる

「年金生活者支援給付金」は、公的年金等の収入金額やその他の所得が一定基準に満たない場合に受け取れる給付金です。

老齢年金、障害年金、遺族年金のそれぞれの年金に給付金が設けられており、2カ月に一度、公的年金に上乗せして支給されます。また、給付額は公的年金と同様に、年度ごとに見直しがおこなわれます。

2025年度の「年金生活者支援給付金」の給付額は、前年度より＋2.7％引き上げられており、6月支給分の「4・5月分給付金」から増額率が適用されています。

各給付金の2025年度月額は以下の通りです。

なお、老齢年金生活者支援給付金については、上記を基準額として、保険料納付済期間などをもとに実際の給付金額が計算されます。