4. 2025年「冬のボーナス」いくら?

多くの企業が冬のボーナスを支給する時期です。2025年10月に一般財団法人 労務行政研究所がリリースした「東証プライム上場企業の2025年 年末一時金(賞与・ボーナス)の妥結水準調査」より、賞与の妥結水準を見ていきましょう。

◆全産業:87万4214円(前年同期比:4.4%)

◆製造業:90万2043円(前年同期比:4.4%)

  • 水産・食品:78万5601円(前年同期比:3.1%)
  • 繊維:86万1117円(前年同期比:1.6%)
  • 紙・パルプ:70万7143円(前年同期比:2.1%)
  • 化学:89万1533円(前年同期比:3.8%)
  • ゴム:83万5000円(前年同期比:1.7%)
  • ガラス・土石:86万9500円(前年同期比:4.1%)
  • 鉄鋼:89万6267円(前年同期比:▲3.8%)
  • 非鉄・金属:84万3442円(前年同期比:9.4%)
  • 機械:94万8567円(前年同期比:9.7%)
  • 電気機器:98万9924円(前年同期比:4.7%)
  • 輸送用機器:97万9414円(前年同期比:4.1%)
  • (自動車:102万9506円)(前年同期比:2.8%)
  • 精密機器:87万4693円(前年同期比:11.4%)
  • その他製造:79万2573円(前年同期比:3.5%)

◆非製造業:72万8109円(前年同期比:4.4%)

  • 建設:96万3333円(前年同期比:6.8%)
  • 商業:62万1833円(前年同期比:3.0%)
  • 情報・通信:90万7250円(前年同期比:2.7%)
  • 電力:90万1400円(前年同期比:8.3%)

冬のボーナスは、鉄鋼を除きほとんどの産業で前年と比べて増加。精密機器においては、前年同期比+11.4%となっています。

5. まとめ

dodaの調査によると、2025年の平均年収429万円は、過去最高水準となりました。

一方で、職種別・業種別のランキングからは、専門性の高い金融や医薬品メーカーといった分野が高年収を牽引している構図が浮かび上がります。

また、冬のボーナスも鉄鋼を除きほとんどの産業で増加しており、特に精密機器や機械で高い伸びを記録しています。

こうしたデータを参考に、ご自身の市場価値やキャリアの方向性を見つめ直し、今後の年収アップに向けた具体的な転職・キャリア戦略を練るきっかけとしてください。

参考資料

和田 直子