5. 【年金の理解】暮らしの安心につながる
今回は、厚生労働省の調査結果をもとに、厚生年金+国民年金の受給額分布と、年金制度にまつわるよくある誤解について解説しました。
厚生年金の平均月額は14万6429円で、月額15万円以上の受給者は約47.6%、20万円以上は16.3%、25万円以上はわずか1.7%です。公的年金制度は「元が取れない」「負担が増える」「破綻する」といった誤解が多いですが、実際には所得再分配機能やマクロ経済スライドによって持続可能性が確保されています。
老後の生活資金を考える上で、現実的な年金水準を把握し、貯蓄や資産運用などの自助努力を組み合わせることが重要です。今からできる準備を始め、安心できる老後を目指しましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和6(2024)年財政検証関連資料①」
- 厚生労働省「令和6(2024)年財政検証関連資料②ー年金額の分布推計ー」
- 厚生労働省「国民年金及び厚生年金に係る財政の現況及び見通しー令和6(2024)年財政検証結果 ー」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「知っておきたい年金のはなし」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
村岸 理美