1.1 なぜ「日本のお金持ち」は年々増え続けている?

株式会社野村総合研究所の資料によれば、2021年から2023年の間に、富裕層と超富裕層が保有する純金融資産は大きく増加しています。

富裕層では29.0%増(259兆円→334兆円)、超富裕層でも28.6%増(105兆円→135兆円)となり、両者を合計した総額も28.8%(364兆円→469兆円)拡大しました。

さらに、富裕層・超富裕層が持つ純金融資産の規模は、世帯数の推移と同じく、2013年以降増加傾向が続いています。

過去約10年間にわたり世帯数や資産総額が拡大してきた背景には、株式や投資信託といった金融資産の値上がりが大きく関与しており、これらのリスク資産を多く持っていた世帯ほど、価格上昇の恩恵を受けて資産が増加したのでしょう。

さらに、富裕層や超富裕層の人数が増えている要因として、相続を通じてまとまった資産を受け継ぎ、そのまま富裕層に移行する人が増えていることも一因とみられます。

なお、近年では「気づけば富裕層に到達していた世帯」や「共働きによって資産を積み上げ、富裕層となった世帯」も一定数存在しています。