1.1 65歳以上世帯の約3分の1が貯蓄額1000万円未満
先述のグラフには、一定数の富裕層も含まれています。そのため、平均貯蓄額が大きく引き上げられている点がポイントです。
先のグラフから、貯蓄額1000万円未満に絞った数値を見てみましょう。
- 300万円未満:14.8%
- 300万円以上~600万円未満:10.2%
- 600万円以上~1000万円未満:11.5%
全体の平均貯蓄額は2509万円、貯蓄保有世帯の中央値は1658万円ですが、全体の約36%が貯蓄額1000万円以下であることがわかります。
1.2 65歳以上無職世帯の貯蓄は大半が預貯金と定期貯金
65歳以上無職世帯の貯蓄の内訳をみると、預貯金が大きくなっていました。
世帯主が65歳以上の無職世帯の貯蓄の種類別貯蓄現在高の推移(二人以上の世帯)

出所:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果-(二人以上の世帯)」
一方で、貯蓄のうち有価証券は501万円、生命保険などは394万円などとなっています。