日本の大手私鉄の一つ、近畿日本鉄道が運営するYouTubeチャンネル「近畿日本鉄道チャンネル(@kintetsurailway)」さんが、「近鉄名古屋駅の1日に密着・前編」を紹介する動画がYouTubeで注目を集めています。
投稿された動画には執筆時点で約19万回再生されるなど話題となっています。
また記事中では、鉄道運賃・料金はどのように決まっているのかについても、国土交通省のホームページに掲載されている情報を元にご紹介します。
※投稿の画像は【写真】をご参照ください。
※今回ご紹介する動画は、投稿者様の掲載許可を頂いております。
1. 【終電後の近鉄名古屋駅】18時からのラッシュ、そして迎える終電
今回、近鉄名古屋駅の夕方のラッシュ時間帯から終電、そして始業までに密着した動画を投稿してくれたのは、近畿日本鉄道の公式チャンネル「近畿日本鉄道チャンネル(@kintetsurailway)」さん。
夕方18時からラッシュの時間を迎える近鉄名古屋駅。
明日に備えて券売機の釣銭準備始めていきます。
100円500枚、10円500枚のセットを釣銭としてセットします。
他の仕事場でも、終電、そして明日に向けて、少しずつ準備が始まっていきますよ。
2. 【終電後の近鉄名古屋駅】雨の日の忘れ物「傘」が多すぎ!
20時からは、落とし物(遺失物)整理。
平日のこの日の忘れ物は42件ということですが、雨の日は傘だけでいっぱいになってしまうそう。
遺失物は、整理梱包をして、翌朝に四日市の忘れ物センターへ。
この後に着札(利用客が降車駅で切符を回収する業務)作業をおこないます。
IC切符が主流になったとはいえ、まだまだ切符を利用する方もいるのが事実。回収した切符は米野駅に送付し、決められた日にトラックで回収されるそうです。
と、ここでこの日出札業務デビューした新人に突撃インタビュー!
新人曰く「落ち着いて丁寧に対応ができた」とのこと。ホッとしますね。
23時、いよいよ最終列車が近づきます。
1人のお客様も乗り遅れがないように、なんと改札口や通路など、3か所に駅員が待機して連携します。最終列車にやや遅れ気味に乗車しようとするお客様がいれば、「お客様おひとり乗車されます」と別の場所で連携する駅員に連絡。
こういった影の支えがあって、気持ちよく電車に乗ることができるのですね。
3. 【終電後の近鉄名古屋駅】終電後なのに駅はうるさくなった?いったいなぜ?
さて、終電を迎えても、駅は静まるどころか、むしろうるさくなっている様子。
そう、いま近鉄名古屋駅は大規模な改修工事中。
工事はお客様がいる営業中には行えないので、必然的に終電後、夜間に行うことになります。
各所からも終業報告の電話が入ってきました。
この日も無事に終業できたようで、ホッとした表情で「やれやれですね」と本音が漏れる様子に、心から「お疲れ様です」と伝えたくなりました。
4. 【終電後の近鉄名古屋駅】終電後は、各所の点検を行います!
終電後には、ホームや線路など、各所の点検を欠かすことはできません。
まずは駅のホーム、構内の巡視。
落とし物や障害物がないか、目視で確認していきます。マットに圧力がかかることで、落下物を検知する「転落検知装置」もあり、二重チェックもばっちりです。
さらに、貴重な光景が「トンネル内のチェック」。
真っ暗なトンネルを、懐中電灯で照らしながら丁寧に歩いてチェックしていきます。その距離約360メートル。落とし物や不具合がないか確認しながら進んでいくので、往復では時間がかかるそうです。
今回はトンネル内に「空き缶」を発見!
小さなゴミでも、電車の故障や遅延の原因になりうるので、見逃せませんね。
さて、早朝4時30分、シャッターを開けて始業の準備です。
行き先表示、券売機、改札機など、様々な機械が立ち上がって行きます。
新しい1日の準備が始まります。
5. 【終電後の近鉄名古屋駅】始発の運転手に渡す「運転指示票」
始発の運転士に渡さなくてはいけない「運転指示票」。
夜間に改修工事を行っていたため、終電後夜間線路は閉鎖していましたが、この指示票を持って、その閉鎖が解除され、運転がOKになります。
この票が無いと、運転士は運転ができないようです。
始発も無事発車し、前日の朝9時からの24時間勤務もようやく終了を迎えます。
動画の案内役を務めてくださった桑原助役は、「駅は1日も休むことができない仕事です」と語ります。
今回は、私たちの生活の一部である駅の業務を見させていただきました。
たくさんの駅係員に支えられて運営されている近鉄名古屋駅でした。
コメント欄では
- 「この方々のお陰で我々の生活·アクセスや安全を担保されてると思うと感謝しかありません」
- 「普通で当たり前、という仕事は本当に大変だなあ」
- 「こういうお仕事されている人たちには頭が下がります、感謝しかありません」
など、駅係員さんへの感謝の言葉であふれていました。
貴重な密着動画をありがとうございます。
@kintetsurailwayさん、掲載のご許可をありがとうございました!
6. 【鉄道運賃の仕組み】鉄道運賃・料金はどのように決まっているのか
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KenSoftTH/shutterstock.com
日々の通勤や通学、お出かけに欠かせない鉄道。「運賃はいくらになるんだろう?」「定期券の値段は?」 と、鉄道利用者にとって運賃は気になるポイントでもあります。
その運賃・料金は、どのように決まっているのでしょうか。国土交通省のホームページに掲載されている資料をもとに開設していきます。
7. 【鉄道運賃の仕組み】運賃・料金の設定や変更は国土交通大臣の認可または届出が必要
鉄道運賃と料金は、下記のように定義されています。
- 運賃:人や物品の運送に対する対価。例:普通旅客運賃、定期旅客運賃など。
- 料金:運送以外の設備利用やサービス提供に対する対価。例:特急料金、グリーン料金など。
続いて運賃・料金の設定と変更手続き、規制についても見ていきましょう。
7.1 運賃・料金の設定と変更手続き
運賃・料金の設定や変更は「鉄道事業法」に基づき、国土交通大臣の「認可」または「届出」が必要となります。
- 「認可」が必要なもの:上限運賃の設定・変更
- 「届出」で対応が可能なもの:上限内の運賃や特急料金、割引運賃やプリペイドカードの割引など
7.2 規制について
規制があるもの、対象外のものについても見ていきましょう。
- 入場料金や払戻手数料は規制対象外。
- 不当な差別や競争を防ぐため、国土交通大臣が変更命令を出すことが可能。
- 公共の利益を阻害する場合、事業改善命令が出されることがある。
なお、鉄道運賃・料金の変更に際しては、関係駅での公告が必要です。公告し、周知された後に変更の実施が可能となります。
ちなみに「値上げ」の場合は7日以上の公告が必要とされています。
参考資料
- YouTube「【公式潜入|終電後の世界】近鉄名古屋駅の終電後・始発前に密着したら駅係員の"知られざる一面"に出会えました【後編】」
- 国土交通省ホームページ 鉄道の運賃・料金について「運賃・料金の種類等」
長島 迪子