小田急電鉄株式会社は、2025年11月17日、2029年3月就役予定の新型ロマンスカーの車両コンセプトを発表しました。SNSでは「ついにVSEの後継きた!」「展望席の復活はうれしすぎる」など歓喜の声が挙がっています。
1. 【小田急/新型ロマンスカー】VSEの後継車両が2029年3月に就役予定
VSEは小田急電鉄の特急ロマンスカーとして05年から運行を開始し、連接車体やハイデッカー構造といった特殊な仕様で多くの鉄道ファンから愛された車両です。
22年3月に車両の保守や部品調達が困難になったため、17年という短期間で定期運行を終えました(完全引退は23年12月)が、今回新たなコンセプトとデザインのもと、29年3月に就役予定であることが発表されました。
2. 【小田急/新型ロマンスカー】開発コンセプトは「きらめき走れ、ロマンスカー」
新車両の開発コンセプトは「きらめき走れ、ロマンスカー」です。
小田急グループの事業エリアは、多摩川をはじめとした多くの河川、富士山を望む箱根の芦ノ湖、江の島を含む海岸曲線を描く相模湾など、「水」と関連した風景が多いため、新車両も「水」をテーマにしたものになっています。
陽に照らされ水面がきらりときらめくように、乗るたびに人々の心を動かす瞬間「きらめき」を生み出し、「きらめき」を波紋のように、世代を超え多くの人々に広げていけるような存在を目指したいという思いが込められているそうです。
3. 【小田急/新型ロマンスカー】展望車両が復活!
新車両の形式は80000形。VSE(50000形)の後継で、EXE(30000形)の代替という位置づけです。
7両編成のボギー車で、カラーは淡い水色を採用しています。車両連結部にはバーミリオンオレンジを施し、ロマンスカーの伝統を継承しているのもポイントです。
車体側面(窓下など)には、水面の波紋を想起させる「ゆらぎ」を設け、瑞々しさと柔らかさを表現しています。ロマンスカーの代名詞でもあった展望車両は、最前・後部にあり、水の雫をイメージした大型ガラスで構成されています。


