4. 老後の家計にゆとりをつくるために今日からできること

65歳以上の無職夫婦世帯は、年金収入だけでは毎月約3万4000円の赤字が発生している状況です。収入と支出のバランスを取る家計管理を意識しなければ、資産が枯渇する事態になりかねません。

冬場は支出が膨らみやすい時期ですが、このタイミングで家計を見直すことで、将来の負担を減らせる可能性があります。

特に、保険料の負担が大きい家庭では“保障の過不足がないか”“老後資金を減らしていないか”を確認することが重要です。必要以上の保険は家計を圧迫しますが、貯蓄に回せるお金が増えれば将来の安心につながります。

家計の見直しは、一度にすべてを変える必要はありません。固定費チェック、加入保険の棚卸し、年金見込み額の確認など、できることから少しずつ進めることで、老後の家計は着実に整っていきます。

12月という支出の多い時期だからこそ、今の暮らしを守るための行動を始めていきましょう。

参考資料

柴田 充輝