4. 【種類別内訳】年間収入別の「金融資産」をチェック!
J-FLEC(金融経済教育推進機構)が公表した「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」を参考に、世帯年収ごとの金融資産内訳に関するデータを見ていきましょう。
《年間収入別》金融資産保有額
全国: 1374万円
- 収入はない: 249万円
- 300万円未満: 661万円
- 300~500万円未満: 1065万円
- 500~750万円未満: 1233万円
- 750~1000万円未満: 1939万円
- 1000~1200万円未満: 2069万円
- 1200万円以上: 4178万円
- 無回答: -
《年間収入別》預貯金(運用または将来の備え)
全国: 582万円
- 収入はない: 154万円
- 300万円未満: 322万円
- 300~500万円未満: 446万円
- 500~750万円未満: 533万円
- 750~1000万円未満: 750万円
- 1000~1200万円未満: 821万円
- 1200万円以上: 1781万円
- 無回答: -
《年間収入別》債券
全国: 66万円
- 収入はない: 1万円
- 300万円未満: 14万円
- 300~500万円未満: 35万円
- 500~750万円未満: 83万円
- 750~1000万円未満: 114万円
- 1000~1200万円未満: 76万円
- 1200万円以上: 195万円
- 無回答: -
《年間収入別》株式
全国: 260万円
- 収入はない: 15万円
- 300万円未満: 111万円
- 300~500万円未満: 237万円
- 500~750万円未満: 219万円
- 750~1000万円未満: 348万円
- 1000~1200万円未満: 311万円
- 1200万円以上: 872万円
- 無回答: -
《年間収入別》投資信託
全国: 155万円
- 収入はない: 41万円
- 300万円未満: 65万円
- 300~500万円未満: 103万円
- 500~750万円未満: 109万円
- 750~1000万円未満: 300万円
- 1000~1200万円未満: 340万円
- 1200万円以上: 437万円
- 無回答: -
《年間収入別》「債券・株式・投資信託の合計額」と「金融資産保有額全体に占める割合」
全国: 35.01%
- 収入はない: 57万円(22.89%)
- 300万円未満:190万円(28.74%)
- 300~500万円未満: 375万円(35.21%)
- 500~750万円未満: 411万円(33.33%)
- 750~1000万円未満:762万円(39.30%)
- 1000~1200万円未満: 727万円(35.14%)
- 1200万円以上: 1504万円(36.00%)
- 無回答: -
データを確認すると、「債券・株式・投資信託」への投資額そのものは、年収が高いほど大きくなる傾向があります。
ただし、金融資産全体に占める割合で見ると、年収750〜1000万円未満の層でやや高め(39.30%)となるものの、「収入がない」層を除けば、他の年収帯はいずれも約30%前後となっています。
5. まとめにかえて
本記事では、新NISA制度の「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を中心に解説してきました。
年収別のデータを見ると、投資額そのものは年収が高いほど大きくなる傾向にありますが、どの年収帯でも金融資産の約3割を投資に回しており、誰もが工夫して資産を増やそうとしている姿が印象的です。NISAの両枠をうまく併用し、着実な資産形成を目指していきましょう。
ただし、資産運用には価格変動リスクが伴います。必ずしも右肩上がりではなく、増減を繰り返すものです。市場動向を注視し、下落局面でも耐えられるよう資産の分散を意識しましょう。
また、生活費ではなく余剰資金を用いることが大切です。家計やリスク許容度を確認し、自分に合ったペースで新NISAを活用していきましょう。
参考資料
マネー編集部NISA班
