日本の夫婦に「致命的に足りない」もの。家事・育児協力の前に…

今から4年前、政府が「一億総活躍」という言葉を発表し、性別や年齢に関わらず、全ての人が職場、地域、家庭で輝く社会の実現を目指す方針が打ち出されました。「女性活用」という言葉が物議を呼び、「女性活躍」とういう言葉に置き換えられていったのは、この頃です。

女性雑誌では、2010年代初頭は「ワーキングマザー」「ワーママ」「リーマム」といった言葉とともに、母親が働くことで得られるメリットを啓蒙する企画が多数掲載されていました。

お金、社会貢献、趣味、やりがいなど、人によって働く目的は様々ですが、かつての「女性は家庭を守る」から、「働くことは一様に美しい」へ。そんな価値観の転換に戸惑いながら、共働き家庭は増え続けています。

ところが、たとえ家族の理解を得て「働く」ということが叶ったとしても、キャリアアップの土台は職場だけでなく、家庭でも整備されていないのが実情です。

残業のない仕事から帰ると、たくさんの家事と子どものケアが1人の肩にのしかかる日々を過ごし、「子どもが成長すればラクになる」と自分を励まして共働きを続けてきたものの、ある程度成長してみたら「むしろ、思春期こそ親のサポートが大切と気づいた」という悲鳴さえ聞こえてきます。

一方、組織で管理職に就く男性も、上の世代の上司からは「会社への忠誠心」を、妻からは「家庭への協力」を求められ、引き裂かれるような思いをしている人が多いかもしれません。

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東京外国語大学卒。商社の営業職、専業主婦を経てライターに。男女の働き方、子育て世代の消費動向などに関心がある。