3. おしゃれ&ローメンテなロックガーデンの作り方
3.1 排水対策
ロックガーデンで重要なのは排水性の確保です。日当たりや風通しのよい場所を選び、10〜20cmほど掘り下げ、底に粗い砂利などを敷き詰めましょう。排水対策をしておくことで、根腐れの原因となる水の滞留が防げます。
3.2 土壌の配合
ロックガーデンの土には、水はけと通気性のよさを長く保てる土壌がおすすめ。花壇などに使う赤玉土は、年月とともに粒が崩れて細かくなるため、崩れにくい山砂・軽石・鹿沼土などに、腐葉土を混ぜたものを使います。
3.3 土の盛り上げと傾斜づくり
掘り下げて砂利を敷いた上に配合した土を盛り上げて、傾斜のある形状を作りましょう。土を盛り上げることで、雨水がスムーズに流れ落ちるとともに、傾斜が自然な奥行きを生み、立体感のある景観になります。
3.4 石の配置
景観の骨格となる石を配置します。大小さまざまの石を半分ほど土に埋め込みましょう。自然な配置になるように工夫して、間に植え付けのためのスペースを確保します。
3.5 植物の植え付けと配置
斜面のポケットに植物を植え込みます。背の高い主役級の植物は斜面の上部や背景に、グランドカバーは岩の縁をはわせるように植えましょう。植え付け後はたっぷりと水を与えます。
3.6 マルチング
露出した土の表面を砂利などでマルチングします。これにより、雨による泥はねを防ぎ、水分の蒸発を抑え、雑草の発生も抑制します。その後の水やりは控えめに、乾燥気味に管理しましょう。
4. 手間いらずのロックガーデンで自然の造形美を自宅の庭に
ロックガーデンを作るコツは、水はけのよい環境づくりと適切な植物選びが大切なポイント。厳しい条件下で育つ植物たちが、庭に野生味あふれる独特の景観を生み出してくれます。
日々の水やりや、ひんぱんなお手入れも必要なく、岩の隙間から顔を出す個性的な植物たち。庭の片隅にロックガーデンを作って、自然の力強さと造形美を満喫してみませんか。
