Hondaの英国工場は、ロンドンから車で約1時間の人口約20万人のウィルシャー州工業都市スウィンドンにあります。

2021年中に乗用車生産工場は撤退するため、先に見たHonda of The UK manufacturing Ltd.の従業員数を考えれば、スウィドンの人口規模を考慮すると経済や雇用に対する影響は避けられません。

日産、トヨタの判断も注目される

Hondaは英国第5位の生産量の乗用車メーカーですが、一方で第2位は日産、そして第4位はトヨタとなっています。このように実に日系自動車メーカーが3社ランクインしています。

カルロス・ゴーン元会長の逮捕で揺れる日産ですが、次期型「エクストレイル」の生産については当初英国での生産を予定していましたが、その見直しを2月上旬に発表しています。欧州向け次期「エクストレイル」は九州工場で生産されることとなりました。

既に生産台数第1位のジャガー・ランドローバーは2019年1月にも英国でのEU離脱を前に大規模なリストラを発表しており、Hondaはそれに続く形となりました。

英国では大きな衝撃を与えている自動車メーカーの相次ぐ生産体制の見直し。その中でHondaの英国での乗用車生産撤退について、今後現地の経済や他の自動車メーカーの経営判断にどのような影響を与えるのかが注目されます。

【参考文献】

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石井 僚一