しかし、英国での乗用車生産台数の数字を見ると、その印象は一変します。2018年3月にJETEOがまとめたところによれば、Hondaは英国での乗用車の生産社上位リストでは5位にランクインしています。
- 1位 ジャガー・ランドローバー(544,401台)
- 2位 日産(507,444台)
- 3位 BMW (210,973台)
- 4位 トヨタ (134,146台)
- 5位 ホンダ (134,146台)
英国での日産の存在感の大きさをご存知の方も多いかと思いますが、数字に表れている通り50万台を超え、第2位です。一方、Hondaは13万台と第5位になっています。日本勢ではトヨタが第4位で、Hondaと同規模といえます。
また、2017年にイギリスから輸出された乗用車の上位5ブランドは下記です。
- 1位 日産・キャシュカイ
- 2位 ミニ
- 3位 ホンダ・シビック
- 4位 トヨタ・オーリス
- 5位 ボクスホール・アストラ
Hondaはイギリスでの乗用車販売シェアは低いものの、英国工場は輸出拠点として機能していたともいえるでしょう。
Honda撤退の影響をどう考える
自動車産業はバリューチェーンの長さなどから、材料メーカーや部品メーカー等、非常に裾野の広い産業として知られています。Hondaが英国からの生産を撤退するということは、同社が部品等調達先としてあった協力メーカーへの影響は避けられません。