8. まとめにかえて
この記事では、今のシニア世代の年金受給事情を、厚生労働省の具体的なデータをもとに確認してきました。
特に、厚生年金の加入期間が長いほど受給額が高くなる傾向や、国民年金受給者のボリュームゾーンが満額に近い水準にあることが見て取れました。
しかし、これはあくまで平均や概算であり、老後の生活設計においては、ご自身の「ねんきん定期便」などで将来の受給見込み額を正確に把握することが欠かせません。
2025年6月には、社会保険の適用拡大やiDeCoの加入年齢引き上げなど、働く世代のキャリアや資産形成に影響を与える年金制度改正法が成立しました。
年末の計画見直しを行うこの時期に、公的年金というセイフティーネットへの理解を深めてみましょう。その上で新NISAなどを使った「自助努力」による資産づくりを、コツコツと進めていくことも検討してみると良さそうですね。